日光街道より文挟街道を1Km程行くと道の左側に経典供養塔がある。高さ2mもある塔は、長年の風雪に耐えて建っている。
塔には陰刻で「奉真讀大乗経千部供養 正徳六丙申天 願主」(1716年)、塔の側面には、「福田氏 善九右衛門」の字が読みとれる。
経典供養塔を建てる時には三つの場合があるそうである。 一つは、経典の名称や経文を石に刻んで供養する。
二つめは、経典を読誦(どくじゅ)した方法や回数等の内容を刻んで供養する。
三つ目は、経典を写経したことや経典を社寺等に奉納した記録を塔に刻む。仲根の経典供養塔は、経典を読誦した回数を記録したもののようである。
供養塔を建立した人々は、経典を読誦したり、写経することで得られる経典に秘められた功徳を素直に信じていたと思われる。建立した人たちのためにも、これらの塔を是非守り続けてやりたいものである。