下小池第三公民館の庭すそに、この供養塔がある。
塔の正面には、日天、月天が陰刻されている。その下に「奉納西國坂東秩父當國二百箇所供養塔」とあり、正面左側には「願主 松本三左衛門 清信」(注 松本三左衛門は松本友敏氏の調べによると、友敏氏の先祖であるとのこと)と、さらに正面右側には「寛政十二庚申年二月吉日」(1800年)と刻字されている。
観世音菩薩を本尊として祀る三十三カ寺を巡礼する者は功徳が得られると信じられ、江戸時代後期頃になると民間にあってもさかんに巡礼が行われた。この供養塔も当時の信仰を物語るものである。
供養の対象物は、人間の生活に役立った生命あるもの、特定な事件の犠牲者とか、あるいは器具類にまで及んでいる。