石那田一里塚を船生方面に向かって、逆川の橋を渡った間近な所を右折し、2~300m行ったところに薬師堂がある。
篠井地区には薬師堂が四堂(下篠井、桑原、飯山、下小池:昭和52年篠井公民館調べ)が存在する。下篠井の薬師堂では下篠井の阿久津家9軒の女性が中心となり、四月八日に祭りを実施している。
堂の木札には、「奉建薬師如来現堂安全祈念 明治参拾六年五月三日上棟」とあり、堂宇が明治期に再建されたことがわかる。
薬師堂は、薬師如来を本尊として眼を守る神様である。右手をかざし左手に薬壺を持つ。脇侍には普通日光・月光の両菩薩を、さらに十二神将を配するが、下篠井の場合には、日光・月光菩薩は見られない。
桑原の堂宇には「め」の字を額に収めたものが飾られている。現代では、医学が進んで眼病で失明する人は少なくなったが、薬師堂へお参りする人は今でも後をたたない。