ものをつかむ動作(特に親指の動き)や親指、ひとさし指、なか指、薬指の半分の尖端やてのひら側の感覚を司っている、正中神経の障害で起きます。

リウマチ患者さんでは、手首の炎症や変形、使いすぎによる腱鞘炎が原因となって、手首を通る正中神経を圧迫してしまうことで、神経障害が生じることがあります。そのほかの原因としては、手関節骨折の影響、糖尿病、人工透析、腎疾患、痛風、腫瘍、ガングリオン、甲状腺機能低下症、妊娠・出産、アミロイドーシス、変形性手関節症などが挙げられます。


 使いすぎとは、頻回の手関節の掌屈・背屈動作,強く握る動作,無理な手指の位置・つまみ動作や、振動器具の使用,1週間20時間以上コンピュータのマウス操作では腱鞘炎がおきやすく手根管症候群の誘因や悪化因子となりうると報告されています。



 関節炎が強い時は炎症を鎮めることで改善することもありますが、そうではないときは手術が必要になります。

 障害が長続きする前に治療した方が元に戻りやすいので、当てはまる方は是非早めに相談してください