バイオシミラー(Bio similar) は一言でいえば生物学的製剤の後続品です。
生物学的製剤はその性質上、後続品メーカーが同じものを作ろうとしても全く同じものにはならないため、「類似」という意味の「シミラー」をつけて、「バイオ後続品」と呼ばれます。
インパクトは何と言ってものその価格です。
生物学的製剤を使用すると3割負担で年間33-50万の費用負担があったところ、2014.11 国内初のバイオシミラー 「インフリキシマブBS」が発売、先発品の約70%に価格設定されました。
これを使うと、薬剤費が約120万→80万/年となり、薬剤費自己負担が2万円/月を切ることになります。
それでも高額ではありますが、以前よりは使いやすくなったと言えます。
その後もオリジナル品の特許切れに伴い、
エンブレル®→エタネルセプトBS(2019年)
ヒュミラ®→アダリムマブBS(2021年)
といったようにその種類が増えてきています。
オリジナル品とは注射器の形状も異なり、ボタンレスになっているなど使いやすく工夫されているため、価格以外の利点もあります。
バイオシミラーは、オリジナル品と同等/同質の品質、有効性、安全性が確認され、オリジナル品と類似のものであるとして承認されています。