薬剤ごとに、説明します。
レミケード®
RRR試験
エンブレル®
ヒュミラ®
シムジア®
シンポニー®
IL6阻害薬
アクテムラ®
SURPRISE Study year 2(Kaneko Y, et al.:Ann Rheum Dis 2018; 0: 1-8. )
アクテムラを含む治療で寛解に至った患者さんに対し、アクテムラを休薬するという試験。
患者さんの罹病期間は3年ちょっと、平均年齢は50歳代
①アクテムラ+MTX併用 49例 → アクテムラ休薬しMTXは続ける
②アクテムラ単独療法 53例→ アクテムラ休薬
アクテムラ休薬後も、ステロイドおよび非ステロイド抗炎症薬は使用可。
再燃したら、①ではアクテムラ、②ではMTXまたは/およびアクテムラを再開した。
休薬後アクテムラ休薬を維持していたのは、
①(アクテムラ休薬、MTX継続)で1年後67.3% 2年後55.1%
②(アクテムラもMTXも休薬)で1年後28.5% 2年後26.6%
であった。
・アクテムラを休薬する場合は、MTXを継続するとよい状態を維持できる確率が上がる
DREAM試験(Nishimoto N, et al.:Mod Rheumatol:24(1), 17-25, 2014)
アクテムラ単独療法で寛解または低疾患活動性
U-Act-Early試験
ケブザラ®
リンパ球共刺激因子調節薬
オレンシア®
AVERT試験 (Ann Rheum Dis. 74:19-26. 2015)
発症早期の関節リウマチ患者さんに、①メトトレキサートのみ、②オレンシア®+メトトレキサートの併用、③オレンシア®のみの3通りの治療を行って、寛解治療薬を休止してみた試験。
オレンシア®+メトトレキサート併用の患者さんでは61.8%の方がDAS-CRPという指標で寛解を達成しました。また抗CCP抗体が低下しました。
寛解した患者さんが治療を中止した場合、1年後で18.5%しか寛解状態を保てませんでした。メトトレキサートのみで治療した人では9.5%、オレンシア®のみで治療した人では12.1%の方しか寛解を維持できず、どちらも抗CCP抗体はほとんど低下していませんでした。
ORION試験
オレンシアとメトトレキサート併用療法で寛解した方が、オレンシアを休薬、またはオレンシアを継続し、1年後の状態を観察した。
オレンシアを中止した患者さんでは、41.2%が寛解を維持した。
オレンシア継続した患者さんでは、64.7%が寛解を維持した。
ATTAIN試験
JAK阻害薬
ゼルヤンツ(S.Kubo et al, Rheumatology 2017;56:1293)
対象は、罹病期間6年、ゼルヤンツを平均4.2年服用し、低活動性以下の状態に到達した患者さん。
ゼルヤンツ継続、あるいは中止してその後の変化を1年間みた。
ゼルヤンツ継続した人:1年後も寛解の状態を維持していたのは10割
ゼルヤンツを中止した人:1年後も寛解の状態を維持していたのは7割
再燃後にゼルヤンツを再開した人は、全員が低活動性以下の状態に戻った。
休薬
オルミエント
3つの治験をまとめた報告()
4mgを継続した群では、約9割の人が低活動性以下の状態を維持した
2㎎に減量したグループでは、約8割
「この差は大きくはないので、2mgへの減量を現実的に考慮できますよね。」と解釈できる結果。