COLUMN No.04 - My favorite "party nite MIX"

さてさて今回は旧作(DDR party nite MIX)収録楽曲で、各コンポーザーお気に入りの一曲を、「自身が関わった曲(作曲・編曲・合作など。画像はOK)は不可」という条件を付け、選出理由を答えてもらいました。

なお、自分の分以外はDiscord上でのインタビューのため、読みやすいような文章に要約していますのでご了承ください。

Asuka Sakurai - PARANOiA CYBER TUNED / AKIRA from Rotterdam (APPEND REMIX)

「PARANOiAといえば高速」という風潮のあった、数多くあるREMIXの中では当時だとかなり珍しかったと思う。

本家DDRの「PARANOiA -Respect-」のような中盤と、あのスネアロールと声ネタの絡みが「なにこれかっこいい」と素直に思った。

「party nite MIX」に収録したPARANOiAのREMIXで一番人気なのも頷ける出来。


CzQ - Dragon Breath -The Last Execution- / あらいぐまファクトリー (5th stage)

当時ってオタク界隈だと「Sounthern Cross 」とかシンフォニックメタルが人気だった中、当時Asukaのネット友達から推薦された曲だけど、一聴して「あ、これ絶対入れたい」ってなった曲。

収録曲会議で結果的には満点だったけど「イチオシ」投票した曲だったから思い入れ強い。


サガミアキラ- AE86 / Tk (3rd stage -AS SELECTION-)

自分がSLAKE氏の曲をリスペクトした「CONNECTED」を書いたのとほぼ同時期で、ライバルのような関係の曲だったから。

これシリーズもっと後だったら専用ムービー編集していたと思うし、そのうえ画像回り勉強中だった時代だから「TESTAROSSA」とかみたいなインパクトのある画像にして、もっと人気出る曲にできたんじゃないかなとは思う。


Kim./TKC (Tk) - Rule of the race / Kay (5th stage)

Asukaが「道内でDTMやってる人に曲書いてもらったよ」って言って聴いた曲がこれ。

『おお「D.C.fish」のオマージュか。レースゲームっぽい曲でかなり好み』と思ったら、まさかの作曲者がfunnyだった時の衝撃。

Seren名義といい知らない間にふたりで謎のチーム作ってるとか思ってもいなかった。


SOLID IMPULSE - Fantastic Light / Modern Style (5th stage)

「MONDO GROSSO」の「Everything Needs Love feat.BoA」や、当時の「NORTH WAVE(※北海道のFMラジオ局)」で流れていたような都会系ハウスが入ったことで5thの印象が引き締まった感があると思う。

次があるならこういう曲を書きたい。


AQUA PROJECT - 永久輪舞のカーテンコール -Heavenly Romance- / Fumiaki Yasunaga (5th stage)

「ONE MORE EXTRA STAGEだからエンディングっぽい曲」

「可能ならばBEMANI曲のオマージュを入れて、プレイヤーがとっつき易くする」

そんなサウンドプロデューサーからの要望をクリアしたのを見て、同業者だけど「本職すげー」ってなった。

要望をクリアしたうえで、更にシリーズ代表曲の「Snow -Steps for spring-」をオマージュするという「加減しろ莫迦!」状態。


ヤスナガフミアキ - POLARIS / AQUA PROJECT (4th stage)

『ToyMusical』前にスタッフに提出された曲で「この人と一緒に曲作ってみたい」と思わせた曲。

「こういうのが自分は作りたい」というのを守りつつも、これまでとは違う作風のアコギの旋律が美しすぎた。

ちなみに当時、自分の会社の上長に聴かせたら「この曲作ったの同業他社の人? この人うちにスカウトできない?」とか言われた。


UltraEcho (funny drunker) - 創世 -The Beginning- / D.J.Iristear (3rd stage -AS SELECTION-)

自分たちのパッケージの方向性を完全に決めた曲です。

「あ、この曲好きだ」と、一瞬で心を奪ってしまえそうな曲が、自分たちの仲間から生み出されたのは幸運なのかもしれません。

そしてそんな、この曲があったからこそ、この【Re:VISION】があります。

Asuka Sakuraiの創作ジャンルである【MEMOIR】が、未来へと及ぼした影響。

そしてそれが、廻り巡って自分たちへと還ってきました。

この【Re:VISION】はそんな、自分たちの曲を好きでいてくれた人たちへの「恩返し」です。

2024.02.28 / UltraEcho a.k.a. funny drunker