◆SONG INFORMATION◆
Title / MEMOIR -乙女ヨ紡ゲ、永遠ノ想イヲ-
Artist / D.J.Iristear
Genre / MEMOIR
From / [party nite MIX【2nd Re:VISION】]
CAST / Haruno Hinami
Graphic / CzQ
Step Sequence / D.J.Iristear
◆SONG INFORMATION◆
Title / MEMOIR -乙女ヨ紡ゲ、永遠ノ想イヲ-
Artist / D.J.Iristear
Genre / MEMOIR
From / [party nite MIX【2nd Re:VISION】]
CAST / Haruno Hinami
Graphic / CzQ
Step Sequence / D.J.Iristear
◆The "GENESIS" - Iris 's LAST MEMOIR◆
あの悲劇を避けるべく、私は幾度となくこの世界を繰り返した。
辿り着いた未来。
そうして私が至った、新たな「希望(ロマンス)」は、ただの慰めでしかない。
――それは、貴方に似ていて、貴方とは異なるモノ。
貴方は貴方であり、彼は彼なのだ。
幾度となく、私はこの世界を繰り返す。
――ただ、貴方に逢いたくて。
これは、何度目の世界なのだろうか?
いつしか私は「創星の魔女」と呼ばれるようになった。
そう――この星(etoile)は、たったひとり。
想い人に恋い焦がれる、ただの小娘でしかない私の我儘で。
数え切れないほど『やり直し』をしている。
――終わりも始まりも。
その全てを知る私は、この星では『異物』でしかない。
何億回以上の時を重ねて。
その度に、私が『私』で無くなっていくような気がして。
だけど。
それでも私は。
――ただ、貴方に逢いたくて。
嗚呼――やっと。
――やっと、逢えた!!
「突拍子も無い話かもしれないですが、聞いていただけますか?」
たった一人の、愛したひとのため。
永久(とわ)にも等しい年月(とき)を超えた。
『創星の魔女』という大仰なあだ名ではなく。
ただ――そう、ただかつて、想い人を失っただけの。
貴方と今、同じ世界を生きる、ただの少女の話を。
この言葉を伝えたくて、彼女(わたし)は生まれてきたのでしょう。
――だから『あなた』へ、この言葉を。
「貴方の事を、愛しています」
陳腐な言葉かもしれません。
だけど、私はこの言葉以上に。
『あなた』への想いをあらわす言葉を知らないのです。
さあ、儚き私達に祝福を――!!
2025.01.01 D.J.Iristear (a.k.a. Asuka Sakurai)
◆ INTRODUCTION - Asuka Sakurai◆
終わったはずの物語にも、先はある。
それは、君が夢想する物語だ。
――そしてこれは、君たちの熱情が呼び起こした「キセキ(奇跡/軌跡)」だ。
そして物語は彼女たちが生きる以上、ずっと続いていく。
だけどこれでイリスの物語は一旦の閉幕。
IristearではなくAsukaとして書く解説文の冒頭は、わざとこのような形で始めさせてもらった。
終わった物語の先を、好きなだけ続きを考えてもいいんだ。
オレだってそうするし、そうしたことがある。
だけど物語の作者として、一度は幕を閉じる必要がある。
だからNew Romancerで一度はイリスの物語を終え、そして「MEMOIR」という直球のタイトルで、イリスの物語にグランドルートのエンディングを。
というわけで解説モード。
敢えて――そう、敢えてだ。
この曲はオレの後に「MEMOIR」という創作ジャンルを引き継いで、StepManiaという界隈で語り継いでくれた人たちと、同じように聴こえる音色を使っている。
これはオレからの、物語の『空白』を埋めようとした人々への、最大限の愛とリスペクトを込めて、意図的にこういう音色にしている。
「Passionate Frontier」は2024年のオレが、新たな道標として手掛けた音だけど、この曲は。
「MEMOIR」という創作ジャンルを好きでいてくれた――
【あなた】からのラブレターへの、オレからの返信(こたえ)だ。
2003年に書いたAuthbach(ToyMusical・4th stage収録の2005は実はリメイク版)から数えて22年。
「ある目的のために何度も同じ刻を繰り返す」というのは最初から決まっていて、名作「Wind -a breath of heart-」と、ちょっと時間的にはズレるけど、「CROSS†CHANNEL」がイリスの物語の発想元。
Iristear名義の曲をまとめた「SYSTEM:MEMOIR」の最後の曲、New Romancerは「新しい希望を見つけた」だけ、本来の「貴方」ではない別の「あなた」と歩むことを決めただけで、つまり解釈次第ではバッドエンド。
だからイリス――彩(あや)にとって最高の終わりを。
とはいえ、イリスの物語にはいくつかの挿話(fragment)がある。
nostalgiaもそうだし、曲名だけ決めていて実際には着手していなかった曲も。
特に後半……創世以降の話は時代のマージンを多めに、それこそ数百年レベルで取っているので、後付でこういう出来事をイリスが体験した、あるいはイリスが知らない出来事……と、いくらでも捏造できるように設計してある。
だからもしかしたら、イリスの知られざる物語を語る機会はこれからもあるのかも?
そして『彩』がイリスとして生きていた時代のどこかで。
異なる大地で、別の物語が動いていた。
SYSTEM:MEMOIR [SCAPE:02]
-THE FLAG OF LOST INNOCENCE-
――これは、私達の誇りを取り戻す戦争(たたかい)だ。
いざ己が剣を、『神(イリス)』へと掲げよ。
我らに託された、「偉大なる使命(The Grand Order)」の許に――!!
一部は20年ほど前に発表済みなので、もしかしたら既に原型は知っている人もいるかと思う。
全部で6曲を予定していて、この物語は君たちへ思いのほか、早く伝えることができるかもしれない。
さあ、次の「物語(MEMOIR)」を始めよう――