南自治組織「防災講演会」に参加しました。
5月18日(土) 午後13時30分より大口町健康文化センター 4階 ほほえみホールで行われた、南自治組織「防災講演会」に参加しました。
講演会は、2部構成で行われました。
第1部は、名古屋市港区防災センター 防災教育アドバイザーの近藤ひろ子先生による「~揺れる大地・変わる日常 もしもの時にできること~」という題でご講演をいただきました。
第2部は、その講演を聞いて「地域で懇談会 ~皆で地域防災について考えよう~」という題で、豊田区、秋田区、大屋敷区の3つのグループに分かれ、車座の意見交換会を行いました。
第1部の講師である近藤先生は、美浜町の布土小学校の先生をされていた時に、「防災教育」の指定校にその小学校がなった事が始まりで、それから今日まで、防災教育に携わり、日本国内だけでなく、世界各国(モルティブ国、タイ国、ブラジル国、チリ国、ミャンマー国にJICA職員として派遣)へも行かれ、防災教育をされているとの事です。
近藤先生のお話しは、テンポが良くとても聞きやすく、スライドの文字も大きく、写真なども多用され、あっという間のご講演でした。
色々と勉強できました。
特に印象に残ったのは、「受援力」を身に着けよう、というお話しでした。
「受援力」は、助けられ上手と訳され、例えば、電車などで席を譲られたら「ありがとう。」と言ってお言葉に甘える力です。
「私は、そんな年じゃない。」とか「人に施しをされるのが嫌い。」などと言わずに、素直に他人の行為に甘えれるようにすること、それがイザとなった時(災害時など)に役に立つ、という事です。
「受援力、年を重ねてきたら、特に必要な力だよなぁ。」と共感したしだいです。
第1部 ~揺れる大地・変わる日常 もしもの時にできること~
講師 近藤ひろ子先生
第2部 「地域で懇談会 ~皆で地域防災について考えよう~」
第2部は、「地域で懇談会 ~皆で地域防災について考えよう~」という題で、豊田区、秋田区、大屋敷区の3つのグループに分かれ、車座での意見交換を行いました。
まちねっとの大森さんが全体進行をされました。
大森さんの指示で、各地区の担当者さんが設問に従って、車座内の皆さんから意見を頂いていました。
各地区のディスカッションは、大変白熱しており、それを見ていた近藤先生が総評のときに、「これほど活発な地域はあまり無いです。」とお褒めをいただきました。
私の地区(豊田区)でも、色々な意見が出され、皆さんの問題意識や関心の高さがうかがえました。
えっ、私は意見をしたのか、ですか。
いえいえ、私は、ひたすら皆さんのお話しを聞いて勉強をさせていただいていました。
豊田区では、こんな意見が出ました。皆さん問題意識が高くて、素晴らしいと思いました。
・防災の用意をしていない人達の支援もしなけれはせならないのか。
・豊田区は避難場所が少ないのでは。地元企業にアプローチをして避難場所にしてもらえないか。
・外国人が見てもわかるような外国語の防災マップ、マニュアルが必要では。
・橋などが落ちると奈良子地区は分断されるので、豊田区といったくくりでなく、広域で、例えば奈良子地区なら大屋敷地区が近いので、そちらに避難するとかの柔軟な発想が必要では。
・防災意識の高い人とそうでない人との差がある。防災意識の低い人をどう意識を向けさせるか、その意識改革が必要では。
・独居老人など個人情報の制約があり、イザとなった時、安否確認などをしたくても、どこにどういう人がいるか分からないので、声の掛けようや助けようがない。
・普段の地区活動や近所付き合いで、地域力、近所力を高めていく事が、今、できる事ではないか。