TK7「高大接続と地域連携でSTEAM教育推進」
2020年 3月20日(金、祭) 広島大学 東広島キャンパス
コロナの為中止
<基調講演:生きる資質・能力> 座長 小粥幹夫(国立情報学研究所)
「広島版“学びの変革”アクション・プラン」 (ビデオメッセージ)
平川 理恵(広島県教育長)
<学ぶ意欲> 座長 三浦隆志(元岡山林野高校校長)
「学びに向かう力を育む」 (非認知スキルの育成保育の実践)
中川 宏美(みどりの森保育園園長)
「公立小学校でプログラミングの実践から 子どもたちが中学校、高等学校に進んだ際に、見える未来」
津下 哲也(備前市立香登小学校教諭)
<思考力> 座長 中川耕治(広島城北中・高校教頭)
「知識構成型ジグソー法とICT機器を活用した中学理科の取り組み ~鉛筆かキーボードか」の二項対立を越えて~」
飯盛 聡士(広島城北中・高等学校 理科(化学)
「現代文・漢文の総合化を図った学習指導の実際〜「ナンバー2」に着目して『史記』を読む〜」 黒瀬 直美(広島観音高校)
<探究から創造へ> 座長 浅井光太郎(三菱電機 学会企画室)
「思考力を育てよう!外発的考育PDCA」シニア会員への呼びかけ
丸田 力男(IEEE会員 元米国NEC副社長)
下郡 啓夫(函館工専教授)STEAM教育研究会代表/「思考と言語」幹事
<接続と連携> 座長 尾上孝雄(大阪大学)
「高大接続と産学連携」
永田 純一(広島大学 高大接続・入学センター 副センター長)
「GIGAスクール時代の“未来の教室”」
浅野 大介(経済産業省 教育産業室長)一人1台PC予算獲得の立役者
2019年「教育改革と学会の役割」 3月19 日(火) 早稲田大学
基調講演 「AI時代の教育」 赤堀 侃司(東京工業大学名誉教授)
日本教育情報化振興会会長 ICT CONNECT21会長
学会の活動“電子情報通信をどのように伝えるか?”
「コンピテンシーに繋がる科学教室」 牧野 光則(中央大学)
画像・映像実習 コンピテンシー
第1回奨励賞 http://www.journal.ieice.org/bin/pdf_link.php?fname=k100_7_574&lang=J&year=2017
小中高生に対する科学教室推進 http://www.ieice.org/jpn/kagaku/kaishikiji/2003_11.pdf#zoom=75
「主体性を高める出前授業」 尾上 孝雄(大阪大学)
第2回功労賞 http://www.journal.ieice.org/bin/pdf_link.php?fname=k101_7_650&lang=J&year=2018
小中高生の科学教室推進
学会への期待 “連携と支援”
「社会に開かれた教育課程 -見方と考え方の育成-」 大杉 住子(大学入試センター)
前教育課程改訂審議取りまとめ役
教育工学の役割 http://www.chieru-magazine.net/magazine/2017-junior-magazine/entry-19585.html
「これからの高校理科の授業 -大学と連携、学会へ期待-」 浦崎 太郎(大正大学)
元可児高校物理教員
パネル討論“学び支援、持続的検討”
2018年 「教育理念と学会の役割」 3月21 日(水) 東京電機大学
<第1部>
問題提起「教育理念と学会の役割」 説明者 正員(終身)フェロー 小粥 幹夫
参加型討論「会員のできる事」 オーガナイザー(座長) 明治大学 阪井 和男
<第2部>
パネル討論「学び支援の実践」 司会(座長)KDDI総合研究所 鈴木 雅実/小粥幹夫
パネリスト
國藤 進(JAIST名誉教授) 高校SSH支援
米田巖根(慶応大学SDM)埼玉県下高校の創造性向上教育
大塚作一(鹿児島大学) 鹿児島県下の高校支援
小林雅一(KDDI総合研究所) 人工知能
今後の活動「第3種研究会について」
2017年 「教育改革を推進するための高大連携?」 3月23日(水) 名城大学
「新たな教育理念と高大接続システム改革~資質・能力,見方/考え方をいかに育成・評価するか」
河合塾 成田 秀夫
「つながり合い・シコウする下からのカリュラムマネジメント~日常から社会、生涯への展開」
三重県鈴鹿中学高校 山出 諭
「教養に裏打ちされた言語行動主体を育てる-変化の激しい時代において主体的に生き方の舵をとるために-」
若狭高校国語 渡邉 久暢
「高校、大学が求める高大連携とは?~学力問題とその周辺について~」 名城大学 竹内 英人
「博士リーダーに必要な資質・能力の育成」 名古屋大学(博士教育LP)中岩 浩巳
「深い学びとその評価について」 名古屋商科大学 亀倉 正彦
パネル討論 「高大連携の進め方」
阪井和男(明治大学、思考と言討論語研究会元委員長)、原島博(東大特任教授、HCG顧問)、その他登壇者
2016年 「教育の改革へ向けて」 3月16日(水) 九州大学
「高大接続教育改革とは」-基調講演- 高大接続システム改革
小林 浩(リクルート中教審高大接続システム改革会議委員)
「博士リーダーの育成」-特別講演-
増澤 利光(大阪大学情報科学研究科プログラム教務委員長)
「大学におけるラーニングアナリティクスに基づく授業改善と教育革新」
緒方 広明(九州大学基幹教育院)
「高校における授業改善とアクティブラーナーの育成」
和田 美千代(福岡県教育委員会前福岡県立早良高校校長)
「自立と協働、創造を促すアクティブラーニング型授業の高校における実践」
溝上 広樹(熊本県立苓明高等学校)
-パネル討論- 「これからの人材育成と高大連携」
冒頭提言「日本の教育改革 菊川 律子(中央教育審議会委員、放送大学学習センター所長九大前理事)
パネリスト 以上の登壇講師に加え原島博(HCG代表)北尾大介(九州大学決断科学大学院プログラム)
2015年 「21世紀に生きる力と教学改革」 3月11日 立命館大学
<第1部 主体的な学び-能動的学習/教えるから学び支援へ> 司会 遠藤 守(名古屋大)
「アクティブラーニング型授業の拡大 高校から大学へ」 小林 昭文(元越ケ谷高校 産業能率大学)
「堀川高校のSSHと探究授業」 飯澤 功(堀川高校 企画部長)
「情報工学教育における知識定着と直観的理解を意図した反転授業」 山崎 進(北九州市立大学)
<第2部 21世紀の大学の役割-知の拠点としての挑戦> 司会 山下 仁司(ベネッセ)
「京都大学デザインスクールの実践教育」 石田 亨(京都大学情報学研究科)
「COI-T 創造的生活者プログラムの目指すもの」 荒川 薫(明治大学総合数理学部)
<パネル討論>
「知識基盤社会の学びとコミュニケーション」 司会: 塙 雅典(山梨大学)
パネリスト:原島 博(東大名誉教授)、荒川 薫(男女共同参画)、石田 亨(京都大学)、山下 仁司(ベネッセ)、他
2014年(結)楽しい学び実現?-by ICTで学習者の理解から!- 3月21日新潟大学
<基調講演> 司会 研究会副委員長 行場次朗(東北大学)
「楽しい学びへの道 ~3年間の活動とこれから~」 研究会委員長 原島博(東京大学名誉教授)
<第1部 アクティブラーニングの広がり> 司会 山中直明(慶応大学)
アクティブラーニングと理論学習を補完関係とするカリキュラム設計 松尾 尚(産能大学)
大学専門科目におけるICTを活用したアクティブラーニング 塙 雅典(山梨大学)
<第2部 ICTの活用? 場、やる気 教材?> 司会 今井 元(日本女子大学)
情報端末導入についての教員の意識と現場での活用事例~遊びから創造へ~ 片山 敏郎(新潟大学付属新潟小学校)
高度情報社会に生きる生徒をどう育てるか ~タブレットPCの一人一台環境を通して~ 永野 直(千葉県立袖ケ浦高校)
動画に“助けてもらう”教育実践~学びの意欲を高める授業に挑戦~ 名越 幸生(東北学院高校)
<パネル討論>「楽しい学びへのICT活用と学会への期待」 司会: 塙 雅典(山梨大学) パネリスト:講師他
2013年“続 楽しい学びの実現は?-若者の意欲向上を目指して-” 3月20日 岐阜大学
<第1部 コミュニケーションの役割> 司会 塙 雅典(山梨大学)
人はなぜコミュニケーションするのか? なぜ遊ぶのか?なぜ学ぶのか? 主催研究会委員長 原島 博
学生を変容させる大学の初年次教育 谷口 哲也(河合塾教育研究部)
<第2部 対話による学びの意欲復活> 司会 小村 俊平(創造的復興教育協会)
対話を中心としたリベラルアーツ授業 福島 毅(千葉県立東葛飾高等学校)
身近にある様々な事象に対する若者の興味を高める学習プログラムの共同開発 浦崎 太郎(岐阜県立可児高等学校)
<第3部 学びを支援する情報伝達> 司会 日比野 雅夫(YDK株)
新聞とICTを活用した対話による生徒の変容 -メタ認知的自己評価力の育成- 二田 貴広(奈良女子大学付属中等学校)
情報教育と教科書 池田 正浩(日本文教出版)
<パネル討論> 司会 服部弘幸(岐阜) 藤森崇史(三重),小島孝太(愛知),佐野智紀(岐阜)等地元高校の先生を加えて討論
2012年 “楽しい学び実現? -高校生の意欲向上目指して-” 3月20日 岡山大学
<第1部 学びの意欲の実態と心理学からの分析> 座長 行場 次朗(東北大学)
「科学への学習意欲の実態」 埼玉大学(元国立教育政策研究所総括研究官) 小倉 康
「メタ認知と考えるこころ」 大阪大学人間科学研究科 三宮 真智子
<第2部 高校生への働きかけの現場からの報告> 座長 塙 雅典(山梨大学)
「シミュレーションによる波の授業」 -理系女性の人材育成に対するとりくみ- 日本女子大学附属高等学校 藤井 恵子
「コミュニケーションを考慮した高大連携講義」 (金曜特別講座局) 東京大学教養学部高度化機構社会連携部門 加藤 英俊
<第3部 学会の高校支援を通した社会貢献へ> 座長 持田 侑宏(フランステレコム)
「高校教科「情報」におけるコミュニケーションの扱い」 (筑波大学)久野 靖
「1年間の活動報告:特別な体験を意欲に」 (東北大学)小粥 幹夫
パネル討論 “コミュニケーションの原点から学び支援“ 司会 荒川 薫(明治大学) 原島博(東京大学名誉教授)、他 上記講師
2011年 「未来世代から見たコミュニケーション科学の魅力と学習意欲向上」3月14日東京都市大学
大震災の為中止
「コミュニケーション科学の魅力と未来世代 」 原島 博 (東京大学名誉教授)
「学習意欲の実態」 小倉 康 (国立教育政策研究所)
「メタ認知と考える心」 三宮 真智子 (大阪大学)
「考えることと感じること」 村上 育朗 (大船渡高校)
「シミュレーションによる波の授業」 藤井 恵子 (日本女子大学附属高等学校)
本研究会発足発起人の提案をベースに教育活動協議会の賛同を得て、「魅力と意欲」を求めて、本年3月14日に総合大会で大会企画のシンポジウムを計画しましたが、東日本大震災によって中止を余儀なくされました。講師に依頼した高校の先生はこの震災で被災、安否さえ確認できない日が数日続いた。忸怩たる思いのなか、小さなことでも、できることから、このような時だからこそとの思いで、大震災を自分の目と耳で確認して学び、高校生を中心とした未来世代に「激励と勇気」を与えることを目指した。旧知の高校の先生の繋がりによって全行的な活動に発展した。
参考資料2 関連シンポジウム <大震災から1年間の活動>
第1回 シンポジウム「絆」発見 (2011年5月29日 東京)
第一部 “大震災から学ぶ” (電子情報通信学会第三種研究会、同東京支部主催)
「大震災から何を学ぶか?」 原島 博(東京大学名誉教授)
「考えることと感じること -大震災を通して得たこと- 村上 育朗 (花巻東高校教頭、元大船渡高校、陸前高田市在住)
第二部 “コミュニケーションの大切さを考える” 上記+日本認知心理学会共催)
「学習意欲とコミュニケーション力を育てる学習環境づくり」 市川 伸一(東京大学教授)
パネル討論「コミュニケーション=“伝えること”を改めて考える」
パネリスト:小倉康(埼玉大学准教授)、藤井恵子(日本女子大学付属高校)、日比野雅夫(シニア代表)、善甫啓一(大学生代表)に上記講師。
HCG内の第3種研究会として4月に正式発足、その後5月29日に東京で「大震災から学ぶ」をテーマに、認知心理学会とも部分共催してシンポジウムを開催した。被災した高校の先生から、多くのものを失った中で避難所の共同生活の中で“人の絆”を取り戻したこと、マニュアルの限界を乗り越えて生き延びるための個人の判断力の重要性、高校生の勇気ある行動の原点にある感じる力や教育以前の自ら学ぶ習慣の必要性を指摘され、非常時の行動のためには、感じる力が考えること以上に重要であることが強調された。また、被災地近くでの学会の開催、生の声を聞くことが要望された。
第2回 シンポジウム 絆討論 (2011年7月28、29日 仙台)
第一部 “未来世代の描く社会” 司会 小粥 幹夫(東北大学工学部特任教授)
高校生へのメッセージ 東日本大震災高校生支援事業委員会代表 原島 博(東京大学名誉教授)
“絆“討論報告 私たちの「願い」 高校生グループ (岩手、宮城県三陸沿岸高校)
報告を聴いて「願い」を叶えるために 鈴木 敏恵 (内閣府 中央防災会議専門調査会委員)
第二部 “大震災から学ぶ” 司会 日比野 雅夫(YDK(株)取締役相談役)
「学会の役割と社会的責任」 電子情報通信学会第3種研究会 委員長 原島 博(東京大学名誉教授)
「ICTによる創造的復興へ」 本間 祐一 (総務省 国際戦略企画官)
第三部 “東北大学からのメッセージ” 司会 行場 次朗(東北大学文学部教授)
「体験を意志と意欲に」 川島 隆太 (東北大学 加齢医学研究所 教授)
「災害に強い情報通信ネットワーク構築を目指して」 安達 文幸 (東北大学工学研究科 教授)
(パネル討論)
「若者たちの学びに大人ができること」 司会 行場 次朗(東北大学文学部教授)
パネリスト:吉田達行(宮古高校)、佐藤忠司(気仙沼高校)、安藤紀典(河合塾)が上記講師に加わります。
これを受けて、7月28日の東北大オープンキャンパス参加者から希望を募り、115名を市内ホテルでの合宿に招待、地元で馴染みの深く経験豊かな川島隆太教授の講演に加えて、「絆」討論と名づけた仲間での話し合いの場を提供、翌29日のシンポジウムで報告してもらった。「気になること」を参加者全員がラベルに書き出すことから始めた討論では、震災の共通体験を語り合う中から、「一人じゃない」と感じ、仲間の発言から政治やメディアへの疑問に気づき、行政機能が麻痺して報道も混乱した中での情報の支援のミスマッチなどを語り合った。討論に不安を抱いていた参加者は、仲間の説明に聴き入りながら、多様な一見発散したような個々の意見を模造紙の上で関係づけ、構造化することで苦もなく報告、面白く感じて楽しんだ。震災の共通体験によって「絆」が芽生え、願いは将来社会への期待にも繋がりました。特別な体験は学ぶ意欲に昇華したとも言える。
第3回 シンポジウム 絆訪問討論会 (2011年12月3日 石巻)
第1部 報告会 「今日の願い」“若者の力で東北復興! 司会 阿部 清人(fmいずみ797)
開催挨拶 主催者代表/研究会副委員長
持田侑宏(電子情報通信学会企画室長/フランステレコム(株)副社長)
「いしのまき まちづくりシンポジウム報告」
苅谷 智大(街づくりまんぼう(株)研修生/東北大学工学研究科博士課程後期)
「三重からの石巻支援ボランティア活動の紹介」
若宮 一哉(三重県NPO法人「未来への絆」/三重県立松阪高等学校)
「ITによる復興支援」(A3Together Fandroid 活動紹介)
菊池 隆裕 (日経コミュニケーション副編集長/ITproプロデューサー)
第2部 特別講演会 “東北大電気情報系における創造的復興活動” 座長 川又政征(工学研究科)
「情報通信による創造的復興」
東北大学電気通信研究機構 安達 文幸 (GCOE代表・工学研究科 電気・通信工学専攻)
「遠隔医療システムによる被災地救済と新しい医療のかたち」
吉澤 誠 (東北大学サイバーサイエンスセンター・医工学研究科・工学研究科 電気・通信工学専攻)
第3部 高校生意見交換と発表「明日への決意」
“新しい街を創る!”司会 阿部 清人(fmいずみ797)
このレポートを読んで、研究会のメンバーは、絆の原点がコミュニケーションにあることや仲間の力の生み出す力を再確認、被災地訪問、意見交換会を12月3日に開催することを決めた。ここには三重県からのボランティア活動に参加した高校生34名が参加、合計で75名、一般も含めて130名の参加となった。東京や近隣からの訪問者は、仙台からバスで石巻に向かい、途中に津波で破壊された野蒜のNTT電話施設を見学に続いて、日和山から爪痕の未だ痛々しい市内を自分の目で確認、シンポジウムの会場では高校生の意見交換時自分の耳で確認、発表に聴き入った。高齢者への支援の必要性から始まった高校生の意見交換の報告や感想は止まるところを知らず、改めて現在の高校生の姿勢と発言に感銘を受け、未来への可能性に意を強くした。
<シンポジウムを振り返って>
一連のシンポジウムのキーワードは絆でした。人と人の絆は体験からの思いや情報を共有して、心と心が通う状態とも言えます。大震災という特別の体験をした被災地の高校生は、オープンキャンパス参加、経験豊かな講師の講義などの外部の刺激に接し、仲間の発言に気づきを得て、内に秘めていたものを披歴する中で外への目を開き、元気を出して学びの意欲に高めたようです。こうした意欲は仲間の絆の生み出す内発的動機であり、活動のエネルギーでもあります。
絆はコミュニケーションの原点であり、その本質に迫るものであります。絆は感じて行動させる原動力なのです。魅力を説明して意欲を感じさせることはコミュニケーションに他なりません。単に学ぶ意欲の対象としてのコミュニケーション科学でなく、意欲を沸かすために不可欠な手段としてのコミュニケーションを意識するに至りました。こうして研究会名に含まれる意欲とコミュニケーションの新たな繋がりを発見することができました。
<これから>
大震災によって、行政や社会システムは、規則やルールに縛られ、その担い手が被災したこともあり、機能が麻痺してしまいました。こうした状態での避難、救済活動は、その場に居合わせた個人の自主的な判断に頼らざるを得ない状況でした。想定に基づいて作成されたマニュアルや訓練は役に立たず、独自の行動や判断や行動を迫られました。かろうじて逃げ延びた人には過去の体験や情報、学びからの自己判断がありました。情報通信の事業、技術やサービスの研究開発に携わるものにとって、今回の大震災の教えることは多い。役に立つ技術を目指して、現実を自分の目と耳で確認する基本を忘れてはならない。自らの力で情報判断行動できるリテラシーの重要性をも認識して、未来を担う世代の成長支援を追及する必要がある。
サロン風研究会~高校の先生と学会会員、志を同じくするメンバーの集まり~ (2012年5月19日 日本女子大学)
-あれから1年 学びから創造的復興へ-
「科学技術を改めて考える」 原島 博(東京大学名誉教授)
「大震災から1年 -仮設住宅の窓から見えるもの-」 村上 育朗(元岩手県立大船渡高校、陸前高田市在住)
「2012年度入試小論文から見た震災のテーマ」 大堀 精一(学研教育みらい)
「情報ボランティアの果たした役割」 北村 孝之(NPO ボランティアインフォ)
総括討論「小さなことも集まれば大きな力に -仲間の絆の力を改めて考える-」
高校の先生のための福島フォーラム (2012年10月13,14日 福島学院大学)
シンポジウム「特別な体験を学ぶ意欲へ」&情報教育関連研究発表会
<第Ⅰ部> 13:15-14:50 大震災からの学び
フォーラム開催経過と狙い 高校の先生のための福島フォーラム実行委員会
東北からの報告「震災復興の進捗と課題」 橋爪 清成(福島県立福島高校)
広島からのメッセージ 田中 伸二(広島市立舟入高校)
特別講演 電子情報通信学会誌10月号小特集「人間の観点での東日本大震災からの創造的復興‐避難と情報‐」から
災害時の認知心理 邑本 俊亮(東北大学災害科学国際研究所)
<第Ⅱ部> 15:00-17:45 学ぶ意欲向上へ
大震災で見えてきた情報教育の課題 奥村 晴彦(三重大学;情報処理学会CE研究会)
「アクティブラーニング(能動的学習)」型授業としての高校物理 小林 昭文(埼玉県立越ケ谷高校)
最新の米国物理教育研究 岸澤 眞一(拓殖大学、元埼玉県立越谷北高校)
タブレット端末による情報共有と共創の試行 松浦 進一(宮城県石巻高校)
総合討論