投稿日: Mar 04, 2017 3:52:17 AM
2017年3月23日総合大会シンポジウムでは高大連携・接続での教育改革を取り上げます。
<学びに向かう動機>
タキソノミーによれば認知の過程は「知識(記憶)-理解-応用(適用)-分析-総合-評価-(創造)」の次元からなる。ウィギンズによれば、知識と知的操作からなる理解は①説明②解釈③応用の知識理解の側面と④パースペクティブ(他者比較批判的)⑤共感⑥自己認識(無知偏見自覚)の知識活用の側面からなる。理解は授業者、学習者、活用は他者と自者の組み合わせにより学びに向かう動機(図参照)が生まれると考えられる。
<授業デザインと評価>
授業の目指す学びやスキルの認知次元目標達成度が評価の基準であるが、こうした目的的結果に加えて、個人的な将来目標、興味関心による教育と社会とのズレ修正を含む随伴的結果も評価すべきである。
<言語活動での深い学び>
言語活動主体育成の柱となる教養を培う「見方・考え方」を育む学習活動「短歌を創る」の授業では、言葉と言葉をつなぐ、対話を通して問い直して意味つける、自身に問い直すことをデザイン、実践したことが示されている。
<高大接続>
上記の認知次元や側面は、学びの深さの指標であり、「見方・考え方」の汎用的評価基準にもなりうる。この意味で、社会で必要なレベルを大学、高校にブレークダウンすることは可能と考えられる。