田中 雅敏 (法学部)
10年間途絶えているさぬき市とアイゼンシュタット市(オーストリア)の姉妹都市交流を再開させるため、さぬき市の子どもたちにアイゼンシュタットの子どもたちへのメッセージを書いてもらうイベントを実施した。集められたメッセージは、2025年2月にアイゼンシュタット市に届ける。
①本取組は、限られた人員で工夫されているが頭打ちとなっているさぬき市の国際交流を、大学の知をもって、現地・遠隔双方からサポートするものであり、本学の社会貢献活動に資するものであった。
②当ゼミは、ゼミ生が一年次から平均して3年間ドイツ語科目を履修している。ドイツ語の授業では、言語の学習を通して、その言語圏の文化や人々の営みについても学んでいる。また、当ゼミでは、オーストリアの社会制度や文化を専門的に研究している。「日本を外から見た」自分たちの経験をもとに、さぬき市の小学生親子を対象にドイツ語・オーストリア文化を紹介する講座・実習を提供した。
③オーストリアのことをより身近に感じてもらえるよう、さぬき市の小学生にわかるようにレクチャーした。その上で、オーストリアの子供たちにメッセージを書いてもらうイベントを実施した。小学生だけでなく、学校の先生からもたくさん質問が出て、今後の交流の可能性の萌芽を感じることができた。なお、さぬき市は過疎化が危ぶまれている地域であり、公共交通網に乏しいため、レンタカーを使って機動的に活動した。
④コロナ禍で現地入りが叶わなかった年度を除き、4回目の現地型活動となった。さぬき市民の姉妹都市への認識や国際交流に対する意識の変化を調査するタイミングであると考える。
⑤当ゼミはさぬき市から「姉妹都市交流アンバサダー」に指定していただいており、姉妹都市交流の復活(再開)に向けて、さぬき市の自走化も促していきたい。