ウィンターレスパイト 

代表教員

小野 道子 (社会学部)

活動概要

1日目は郡山市青少年会館で学習支援とレクリエーションに分かれて活動した。2日目は福島市吉井田学習センターで活動を行った。全員が宝探しゲームに参加し、その後はグループごとに自由時間を過ごし、用意した昼食を子どもたちと一緒に食べた。両日ともに活動後は、協力団体と学生たちが集まり、反省会を行った。

成果

社会福祉学科では、福祉に対して寄り添う支援やストレングス視点の方法などについて幅広い視点を学んできたレスパイトの活動では、子どもたちとペアになり、食事を一緒にとり、レク活動を行った。福島県のひとり親家庭の子どもたちとのかかわりの中で、一人一人の子どもに寄り添い、強みを見つけて褒め、密接に関わることが出来た。大学で学んだことを実践現場で生かすことができ、社会貢献活動の発展となった。

 レスパイト活動への学生参画の必要性は、ひとり親家庭の子どもたちと交流することで、子どもたちにとって「親」と「友達」以外の新しい「斜めの関係」を構築することである。今回の活動は、普段からよくかかわりのある子どもたちではなく、ほぼすべての子どもたちが学生と初対面であった。子どもたちが緊張したままでは、楽しい時間を過ごすことができないと考えたため、学生一人一人が子どもの目線に合わせたかかわりを心がけ、子どもたちのペースに合わせて活動を進めた。自由時間には、プラバンづくりやスライムづくり、ボール遊びなど遊べる選択肢をたくさん用意した。その結果、子どもが遊びたいものを自ら選択し、それを楽しんで一緒に遊ぶ学生がいることで、子ども主体の活動となり、たくさんの子どもたちと仲を深めることが出来た。普段遊べる場所が少ない、遊ぶ時間をつくれない等のニーズを抱える子どももおり、目いっぱい遊ぶ子どもたちの姿を見て、私たち学生もやりがいを感じ、達成感があった。

 私たちは、この交流で、ひとり親家庭に対して、自分にできることは何かを考え、子どもの権利実現についての考えを深めた。また、保護者の方からお話を伺う機会もあり、ひとり親家庭の現状を生で聴くという貴重な体験をすることが出来た。加えて、普段生活している場所ではない福島県に訪問したことで、被災地支援や地域活性化への関心を高めることが出来た。この学びは、来年度の活動計画にも取り入れることができると考え、さらなる社会貢献活動を行うきっかけにもなったと感じる。