東洋スローシティ

代表教員

鈴木 鉄忠 (国際学部)

活動概要

前橋市および気仙沼市のスローシティの地域交流、空き家利活用、テントサウナ観光ツアーの提案を行う。地域住民と協同し、活動過程を公式SNSで発信ながら、地域内外の人々が気軽に集まれる拠点づくりに取り組む。学生を含む都心移住者の意識を地方にむけ、地域活性化と東京一極集中緩和を目指す。

成果

 今年度から採択となった本活動は、ゼミの地域活動をベースとし、スローシティ国際連盟の日本加盟の二都市(前橋市と気仙沼市)における学生主体の地域活性化に取り組んだ。成果として以下の4点があげられる。

 第1に、SNSを通じて都内学生の目線で「前橋・赤城スローシティならでは」発信した。赤城エリアの文化や風景などを若年世代と都心移住者に伝えることを目的とした。現在、計36回の投稿を行い、81のフォロワーを得た。

 第2に、地域活動への参加である。前橋市大胡地区で古民家再生を進める任意団体「前橋赤城マイマイの会」の協力を得ながら、空き古民家、田畑・雑木林の利活用に参加した。敷地林を活用した「木製ベンチ製作」では、木の伐採から始め、地域の方々と協力して作業を行った。完成したベンチは、10月開催の「第1回マエバシBOOKFES」で披露された。2023年4月には、前橋市が開業する新しい道の駅「まえばし赤城」に設置予定である。この作業を記録した動画は、「若者たちの活動を世界に示せることが誇りだ」と山本龍前橋市長の高い評価を得て、10月に韓国で開催された第6回全州ワールドスローネスフォーラス2022で放映された。

 第3に、「食の体験会」の企画を地域と協同しながら企画・運営した。本会は、地産の食材をすべて手作りで料理を作り、地域内外の方々に振舞う企画である。本活動をSNSで発信したところ、フォロワー数1万2千人を有する前橋市観光政策課のInstagram公式アカウントに取りあげられた。

 第4に、9月21~23日にゼミ生8人が気仙沼研修を行った。現地視察に加えて、前橋での取り組みをゼミ生3人が地域の人々に発表した。その様子が『三陸新報』(9/27付)『上毛新聞』(10/8付)に掲載された。また12月に前橋市役所への視察報告会で発表し、『上毛新聞』(12/6)に掲載された。