東洋スローシティ 

代表教員

鈴木 鉄忠 (国際学部)

活動概要

前橋市および気仙沼市のスローシティを目的として、食イベントの企画運営を通じた空き家・休耕地の利活用、地域資源を活かした観光ツアーの提案を行う。地域住民と協同し、東京と地方の相互交流を図り、活動過程を公式SNSで発信ながら、地域内外の人々が気軽に集まれる拠点づくりに取り組む。

成果

本活動は、地方都市の持続可能な発展を目指す国際ネットワーク「スローシティ国際連盟」の正式加盟の2都市(前橋市と気仙沼市)において、学生主体で地域活性化に取り組んだ。成果として以下の5点があげられる。

 第一に、前橋市の地域活動団体との協力である。同市大胡地区で古民家再生を進める任意団体「前橋赤城マイマイの会」の協力を得ながら、「地産食の体験会」に参加した。本年度は計6回の食イベントにゼミ生が参加し、10月には手作りピザのイベント企画・運営を担った。また、富士見地区に位置する空き家活用の地域拠点「石井ハウス」では、敷地内の清掃や整備に協力した。さらに活動の様子を石井ハウス公式YouTubeチャンネルで発信した。8月には人手不足に悩む前橋市の農場にて、枝豆の収穫作業のボランティア活動を行った。

 第二に、前橋行政との連携である。10月末に前橋市観光政策課主催の「道の駅前橋赤城スローシティマルシェ」に8名のゼミ生が参加し、参加型クイズ企画を通じたスローシティの認知度向上と地域活動の紹介を行った。その様子は『産経新聞』(2023/11/11)のオンライン記事に掲載された。11月初旬に前橋市共催の「第4回 赤城南面クラフトフェア」に8名のゼミ生が参加し、赤城山の自然を感じられる木工クラフト体験会を開催した。その様子は、群馬テレビで放送された。

  第三に、富士見町石井エリア周辺の散策マップを作成した。レンタルe-bikeで豊かな自然と伝統の富士見かるたを巡るツアーマップを作成した。また地域の郷土史研究会の会員の協力を得て富士見地区の史跡や文化を学べる観光マップを仕上げた。成果は、ゼミ公式Instagaramに公表した。

  第四に、2月7日〜2月9日に学生10名が宮城県気仙沼市で現地調査および成果報告を行った。気仙沼市長、商工会会頭、木質バイオマス発電によるエネルギーの地産地消の現場、東日本大震災遺構・伝承館において、災害後の地方都市の持続的なまちづくりを調査した。そして前述の前橋での活動を一般公開の発表会(気仙沼市民10名参加)でプレゼンテーションした。発表会の様子は、三陸新聞(2月10日付け「スローシティで学ぶ 前橋で取り組む東洋大生」)に掲載された。

   第五に、スローシティに関する情報発信である。スローシティ国際連盟の許可を得て、「スローシティ公式パンフレット」の日本語翻訳を行った。前橋市公式サイトおよびスローなまちづくり全国推進委員会の公式サイトにて無償ダウンロード可能とした。それにより日本国内におけるスローシティに関する情報共有に寄与した。また、共愛学園前橋国際大学の学生と共同で、スローシティを知るためのフライヤーを5枚作成し、SNSを通して発信した。本年度は、インスタグラムで46回投稿し、146人のフォロワーを得た。