箱根町在住の外国籍町民の福祉アクセス促進支援 

代表教員

荻野 剛史 (福祉社会デザイン学部

活動概要

本活動では、神奈川県箱根町に在住の外国籍住民(特にネパール人)の福祉アクセス向上を目的とした福祉マップを作成した。当地域では、近年外国籍住民人口が急増しているがサポート体制が十分ではない。本マップ作成により、ネパール人住民の福祉・医療・教育サービスへのアクセス向上が見込まれる。

成果

箱根町は、旅館等で働く外国籍住民が増加傾向にあるが、コロナ禍を契機に彼らの生活上の課題が浮き彫りになった。その一つに福祉等のサービスへのアクセス困難があり、本活動ではこの縮減のための「福祉マップ」を作成した。具体的には①外国籍住民が抱えやすい生活課題を文献サーベイ及び実地調査から抽出し、②課題縮減のために必要な社会資源(例えば、福祉施設)を考え、③「Googleマップ」上に、当該社会資源の名称、住所、電話番号、当該施設の説明(概要)を記載した。これらは日本語及びネパール語で記載され、簡単な操作で「医療」「福祉」などカテゴリーごとに社会資源が地図上に表示される。本学で有する知見を「地図」の形で提供することは本学の社会貢献を進めるものである。「生活上の課題」と「課題解消に利用できる社会資源」を結び付ける点において、社会福祉の知識を持ち外国籍住民の生活に関心を寄せる本学学生だからこそ成しえたと言える。

なお、本活動は箱根町社会福祉協議会の協力を得て実施した。講義を通じて箱根町在住の外国人が抱える生活課題を教示頂き、また箱根町在住のネパール人住民の紹介・接点を頂いた。