人工呼吸器の設置に対する家族の反発
1.職業
社会福祉士
2.業務分類
3.施設内看護の年数
4.訪問看護の年数
5.経験内容
重度心身障害者Aさんは、状態が悪化したために、医師は人工呼吸器を付けることを家族に勧めた。しかし、家族は、これにショックを受け、この状態を受け止められないようであった。
Aさんがまだ元気な時には、医師がいずれ人工呼吸器を使わなくてはならなくなると話すと、家族は激怒した。しかし、実際にそのような事態になってから、家族は人工呼吸器の必要性を受け止めてくれるようになった。患者のギリギリの状態を家族に知ってもらうことで、家族に人工呼吸器の利用を理解してもらうしかない。
家族からすれば、回復に向けて全力でがんばってきたにもかかわらず、その甲斐なく人工呼吸器を付けざるをえないということは、そう簡単には受け止められないことであろう。しかし、患者の状態が悪いことを伝えることで、家族に理解してもらうしかない。
6.出所
社会福祉法人びわこ学園医療福祉センター野洲、資料:療育会議「老い」について考える