看護師はスペシャルゲスト

投稿日: Oct 22, 2014 7:39:24 AM

オランダの訪問看護師(visiting nurse)たちは、クライアントの自宅でケアを提供するという訪問看護の「特殊な」性格にストレスを感じていることが報告されている。看護師たちは、クライアントとみずからの関係を特徴づけるために「ゲスト」という言葉を用いていた。「患者」という主の家を訪問し、その人生(生活)に寄り添う「ゲスト」であると。だが、同時に、彼らは、自分たちが「特別なゲスト」であることを自覚している。すなわち、クライアントは、訪問看護師が到着する前に、家をきれいに掃除しておかなければならないとか、髪や身なりを整えておかなければならないとか、「ゲスト」の前では、家族同士の口論をやめなくてならないなどといったことを、考えてはいないように思われる。また、訪問看護師は、クライアントの自宅のキッチンやバスルームやベッドルームなどのような、「お客様」には絶対に見せないであろう場所にまで入ることもある。クライアントはしばしば、看護師が訪問したときに、服を着ていなかったり、目に見えて落ち込んでいたり等、通常「お客」には見せたくないと思われる側面を見せる。