NDC: 336.84
ISBN-13: 978-4820745167
目次
はじめに
第1章 内部統制とは何だろう?
1-1 企業不祥事をこの世からなくすには?
1-2 アメリカの「SOX法」って何だ?
1-3 日本の内部統制は何をしなければならないのか?
1-4 そもそも、「内部統制」とは何だろう?
1-5 内部統制でいう「リスク」って?
1-6 内部統制でいう「統制(コントロール)」って?
1-7 内部統制に不備があったらどうなる?
1-8 内部統制で不祥事は消えるのか?
1-9 結局、どうなればゴールなのか?
COLUMN1 米国で義務化されるのは企業全体のたったの2割?
第2章 内部統制で日常業務はこう変わる!
2-1 職場へ「いつ」「誰が」出入りしたかを管理するようになる
2-2 規程やマニュアルは書棚に入れっ放しでは済まされない
2-3 証憑書類は「いつでも」「速やかに」取り出せるように保存する
2-4 現金の過不足は企業全体のリスクとして捉える
2-5 領収書の管理は複数人で行うようになる
2-6 交際費の事後申請は認められなくなる
2-7 通勤経路を自動検出し、定期の現物支給もありうる
2-8 出張の申請・精算はシンプルになると不正が見える
2-9 金券ショップの利用が禁止になる
2-10 立て替え、仮払いができなくなる
COLUMN2 領収書がないと経費として認められない?
第3章 内部統制で販売はこう変わる!
3-1 販売代理店の管理に特に注意が注がれる
3-2 リベートは定期的に内容を確認し、透明性を確保する
3-3 新しい顧客との取引はすべて審査する
3-4 得意先の信用調査を実施することが不可欠になる
3-5 与信限度額は承認の手間を省くために設定する
3-6 得意先との取引条件はすべて書面化し、例外条件を監視する
3-7 売価は「誰が決定するのか」を明確にする
3-8 電話での受注連絡ができなくなる
3-9 出荷指図書に不備があると、決して出荷されない
3-10 売上計上時には外部書類の証拠が必要になる
3-11 クレームや返品処理は担当者任せできなくなる
3-12 請求書はすべて郵送になる
3-13 現金での入金は取り扱わなくなる
3-14 営業債権の年齢表から不正を暴く
COLUMN3 内部統制の限界を知る
第4章 内部統制で購買はこう変わる!
4-1 仕入先の担当は複数人が原則となる
4-2 注文はすべて発注書を作成しなければならない
4-3 注文は基本的に相見積をとることになる
4-4 委託先から監査報告書を入手し、評価する
4-5 消耗品は指定業者以外に注文できない
4-6 発注~検収の手続きは連動させるが、担当者は別々となる
4-7 仕入の計上は現品の確認時に行う
4-8 請求書は発注内容・現品・明細の3つを突き合わせて確認する
4-9 支払は登録・承認された口座にしかできない
4-10 請求書が来る前に支払予定表を作成する
4-11 仕入先には毎月一定日に支払通知を発行する
COLUMN4 「内部統制」と「外部統制」
第5章 内部統制で業務管理はこう変わる!
5-1 不正防止のため職務分担が検討される
5-2 承認業務が増えるので、下位管理者に権限を委譲する
5-3 業務の属人化防止は正社員だけを対象にしない
5-4 作業項目別の就業時間が把握されるようになる
5-5 就業は申告・承認されたものだけになる
5-6 源泉徴収は支払う側に義務がある
5-7 中途採用の詳細なルールが求められる
5-8 退職金は辞める前から毎年計上する
5-9 内部監査の評価チームを結成する
5-10 会社の自浄のために内部通報制度を設ける
5-11 下請法を遵守する
COLUMN5 企業不祥事の発生確率
第6章 内部統制で経理はこう変わる!
6-1 会社から現金が消える
6-2 預金管理は一人だけに任せられなくなる
6-3 手形はデータで台帳管理し、定期的に実査を行う
6-4 残高確認書のカバレッジは上がるが効率性が求められる
6-5 販売計画や目標管理も内部統制に欠かせない制度となる
6-6 予算編成時の数字には合理的・客観的な根拠が求められる
6-7 予算の集計単位には注意を要する
6-8 決算早期化には業務プロセス改善が必要とされる
6-9 見積計算の透明性と客観性が要求される
6-10 財務情報の開示は一文一句のミスも許されない
COLUMN6 赤字は悪いことではない!
第7章 内部統制で資産管理はこう変わる!
7-1 新設備の導入では使用開始日に注意する
7-2 設備の減価償却計算を正確にする
7-3 設備を修繕したら、それが「資産」か「費用」かを判断する
7-4 設備を捨てるときは廃棄証明書を取得しなければならない
7-5 価値が下がった土地は損失を計上する
7-6 固定資産はその存在を直接目で確認する
7-7 物流業務の外部委託は「商品管理責任」を明確にする
7-8 在庫の管理責任者をはっきり設定する
7-9 監査への対応で実地棚卸は不可欠になる
7-10 実地棚卸から資産の保管状況、滞留状況を把握する
7-11 長く残った在庫は低価法で評価損を計上する
COLUMN7 委託業者の責任は委託元にあるか
第8章 内部統制でコンピュータのセキュリティはこう変わる!
8-1 セキュリティ・ポリシーが浸透するよう、研修などが実施される
8-2 ユーザーIDの共有は禁止される
8-3 パスワードには有効期限が設けられる
8-4 ノートパソコンは外部へ持ち出せなくなる
8-5 パソコンが「シンクライアント化」される
8-6 記憶媒体は片っ端から禁止される
8-7 ウイルス対策ソフトがますます重要になる
8-8 パソコンはデータを「完全消去」してから廃棄される
8-9 電子メールの添付ファイルにはパスワードを設定する
COLUMN8 過度な反応に要注意!