Lubuntu (Old Macの場合)

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Windows XPの代替OSとして,Ubuntuが使えることは前述したとおりである.よく出来たOSのため,Core i7を搭載したWindows 7のマシンにもパーティションを切ってUbuntuを入れてみた.時代遅れのマシンを鞭打って動かすのもよいが,最新のCPU上で軽快に動くLinuxを楽しむのも一興である.

ついでに,MacがPower PCからIntel CPUに移行した後,各種サポート(ブラウザ,クラウド連携ソフト,画像表示など)が打ち切られ,使い勝手が悪くなったG5やG4にもUbuntu(正確にはLubuntu,デスクトップ環境にLXDEを使用して軽量化)を入れてみた.機種により予期しない問題があり,簡単にはインストールできなかった.

G5 1.8GHz dualCPUの場合

Ubuntu12.04を,OSXとは別の内蔵HDDにインストールした.インストールはalternate版を用いてCUIで成功したが,いざ再起動すると画面に何も表示されないというBlack screen問題が起きた.最終的には,ブートオプションで,Linux video=TV-1:d を指定することにより解決した.現在はYabootにオプションを追記して起動している.2CPUのためかsingle CPU G4クラスに較べると軽快である.

無線LAN接続:OS Xで、Airmac extremeカードの代替品として利用しているバッファローWLI-PCI-G54SがLinuxでも利用可能.Synapticパッケージマネージャーでfirmware-b43-installer(Installer package for firmware for the b43 driver)をインストールした.

150Mb/sで接続可能なUSB無線子機GW-USMicron (Planex) の場合は,Ralink RT2800ドライバーをインストールした.

なお,PlanexのUSB子機はPPCでも動くので,Ubuntuに切り替えても無線LAN接続で苦労することはない.

G4 800MHz(1.8GHzアップグレイドカード利用)の場合

本機Quicksilverは大容量ハードディスクに対応したマシンであり,ビデオカードはRadeon7500である.シングルCPUのPPCならLubuntuという先人の教えに従って,Lubuntu 12.04をインストールした.後述のG4-Ubuntuより軽快に動く.

無線LAN:USB子機GW-US54mini2 (Planex, 54Mb/s)の場合,ドライバーのインストールなしで動いた

150Mb/s対応のUSB子機,GW-USmicroNはOSX. Lubuntuの両方で利用可能.

なお,初期型airmacカードは不使用.

G4 733MHz(1.4GHzアップグレイドカード利用)の場合

この機種はHDDの容量に制限があり,120GBまでしか認識しない.ビデオカードはNVIDIA GeForce2 MXである.Mac OX用HDDとは異なる別のHDDにUbuntu 12.04をインストールした.しかし,内蔵ビデオカードがサポートされていないため,ディスプレイ表示に問題があり,ブートオプションで解決できるようなものではないことが判明した.8色表示程度で使いものにならないので,Radeon7500(中古)に交換した.MintPPCも試したが,Ubuntuより軽く動くようだ.最終的にはLubuntuをインストールした.

iMac (Intel移行機) の場合

Intelに移行した最初のiMac (CPU Coreduo)は,画面に多数の縦線が現れ廃棄寸前の状態になった,内蔵LEDディスプレイへの結線を外して外部ディスプレイに出力し,テストした.LUBUNTUにする必要はなく,UBUNTUがストレスなく動いている.無線LANはiMac内臓のairmac extreme (broadcom bcm4311)は b43ドライバーで接続できた.150Mb/s対応のPlanex GW-USNano2はrtl8192cuドライバで接続できた.OSの切り替えには,rEFltが利用できる.

問題点

・内蔵Airmacカードを認識させるのに苦労した.認識しても低速のため,最終的には安価で高速なUSB無線LAN子機を用いた.

・PPCは,Vine Linuxのようにサポーtが打ち切られる可能性がある.

VertualBox上のUbuntu

Mac miniにVertualBoxを入れ,その上でUbuntuを動かしてみたが,今ひとつの感があり,パーティションを切ってヂュアルブートにした方が快適である.

結論

Power Macの後期機種ならば,特殊な仕事でない限りUbuntu (Lubuntu)で十分である.細かい仕事をするには,その仕事を支援する周辺アプリが必要であるので,すべてフリーで揃えるのは無理があり,MacやWIndowsマシンに頼らざるを得ない.たとえば,化学分野のChemDraw,とChem3D連携による分子モデリングが好例である.WiIndowsの場合はOSに関わらずサポートが続いているが,Macの場合はOS Xになってから連携がとれなくなった.それでもOS9が起動できるPPC MacのOS X ではClassic OS9を介して連携がとれた.私は,両方のアプリが動く古いMac, G4, G5をスタンドアロンで使っている.データ移行はUSBメモリーを使えば通信機能を使う必要はない.青色申告(Thinkpad)や医薬品在庫管理(Mac G4)なども古いマシンを,そのアプリ専用に使用してきたが,処理速度で困ったことはなく,ウイルス対策などで悩む必要はなかった.

(2014.10.10)