2014-2-4 初フナ論文出版

Post date: Feb 6, 2014 1:31:19 AM

現在院生を中心に進めている琵琶湖を中心とするフナ類研究の切先を開く方法論に関する論文が１つ出版された．

M1の三品くん（シェフ）が主著者．

Mishina, T., M. Takada, H. Takeshima, M. Nakano, R. Tabata, M. Nishida and K. Watanabe. In press. Molecular identification of species and ploidy of Carassius fishes in Lake Biwa, using mtDNA and microsatellite multiplex PCRs. Ichthyol. Res. DOI: 10.1007/s10228-014-0388-9 (2014)

これは琵琶湖のフナ3タイプ（ゲンゴロウ，ニゴロ，ヒワラ［ギン］）をmtDNAとマイクロサテライトで区別しようというもので，mtDNAの1回のPCR＋ゲル電気泳動でのゲンゴロウと他の2タイプの識別，そしてマイクロサテライト1マルチプレックス（7遺伝子座）での倍数性の判別により，ニゴロとヒワラ（ギン）を判別するもの．仔稚魚（試していないが卵も）にも適用できるし，ある程度の大きさの個体なら，鱗や鰭の一部を用いて低侵襲的に適用できる．ゲンゴロウと他の種の一部交雑個体については，mtDNAでは限界がある．