特論2014-01-14:Wilson et al. 2012. Repeated evolution in overlapping mimicry rings among North American velvet ants. Nat Comm 3:1272

Post date: Jan 21, 2014 2:18:31 PM

特論2014-01-14 今年第2回めにして,最後から2回め.

Wilson et al. 2012. Repeated evolution in overlapping mimicry rings among North American velvet ants. Nat Comm 3:1272

http://www.nature.com/ncomms/journal/v3/n12/full/ncomms2275.html

北米のアリバチのミュラー型擬態の反復進化

ミュラー型擬態・・・有害生物が互いに警告信号を似せる

新大陸に広く分布するアリバチ類(スズメバチ類:雌は翅がない)のなかで北米にいる100種以上うち,65種の形態(色彩)と系統関係を調べ,地域的にまとまった6つのミュラー型擬態のグループ(擬態環)を作ること,これが様々な系統からの地域的な反復的な収斂進化の結果であることを明らかにした.

これまで知られている最も大きいミュラー型擬態環では,と.数百万年以上のスケールで分化.

警告はおそらく爬虫類による捕食:食べらそうになっても死なず,痛い目に遭わせて,学習効果大

—> ミュラー型擬態の効果が大きそう

7つの色形質と剛毛の長さの8形質-->NMDS (with Bray-Curtis距離), PERMANOVA

系統分析

形質進化がランダムかどうか:BaTS (Bayesian Tip-association Significance testing)

6つの擬態環は,色彩と地理分布から定義

雄(危険弱い)は雌に対するベイツ型擬態?

雌雄で別のミューラー型擬態環に属する場合もある

(でも30%未満しか雌雄がわかっていない)

分岐年代推定は第2著者のD論引用:ウェブで読める.