2016-4-7 「二次的自然を主な生息環境とする淡水魚保全のための提言」が完成・公表されました

Post date: Apr 20, 2016 4:00:48 AM

2014、2015年度と環境省が中心にとりまとめてきた「二次的自然を主な生息環境とする淡水魚保全のための提言」が完成、公表されました。

http://www.env.go.jp/press/102341.html

水田周辺域をはじめとする二次的自然に主に生息する淡水魚の保全に向けて、基本的な保全のための指針、代表魚種の分析試料、また環境省、農水省、国交省、文科省に関係する保全に役立つ各種制度、法令、具体例に関する資料が付いています。

ぜひ広く活用され、少しでも淡水魚保全に役立てば、委員として関わってきた一人としてうれしく思います。

〜ウェブページより

概要

平成25年2月に作成された第4次レッドリストでは、汽水・淡水魚類のうち42%が希少種に選定されました。この割合は、哺乳類、鳥類等全分類群の中で最も高く、その多くが二次的自然を主な生息環境とする淡水魚であるため、優先的に対応する必要があります。

このため、環境省では、平成26年度に有識者からなる「淡水魚保全のための検討会」を設置し、同検討会から「二次的自然を主な生息環境とする淡水魚保全のための提言」を得ることとし、検討を続けてきました。

その結果、二次的自然を主な生息環境とする淡水魚が生息する豊かな環境を保全・再生するため、関係主体がそれぞれ可能な取組を考えて自ら実施することを促すとともに、連携して地域における自主的な保全活動を促進し、現在生息する種及び地域個体群の絶滅を防ぐことを目的とした、「二次的自然を主な生息環境とする淡水魚保全のための提言」がとりまとめられましたので、公表します。

この提言は、環境省、関係省庁、地方自治体(特に環境、農業、水産、河川、文化財、教育部局)、農業者、現場で保全活動を行う団体、研究者、その他関係団体等を対象としていますが、それぞれが提言を参考として可能な取組を実施することが望まれます。