2013-3-27--29 2年目の大槌

Post date: Apr 10, 2013 2:52:42 AM

M師匠のドライバー・調査補助として,被災から2年経った岩手県大槌に行った. 津波被害地はほぼ建物や瓦礫が撤去され,見渡しよく,街の狭さと海に近い山の迫る地形が強調されていた.

魚類の調査とともに,町長を含め,現地の様々な立場で奮闘されている方々との面談複数に同席させていただいた.

ショッピングセンターが復旧し,その中は他の地方都市のそれと同じように明るく華やかで,何かアンバランスで,かつ素直にすばらしく感じた.利用者の多くは現在も仮設住宅に住んでいるだろう.道中,釜石,鵜住居,また少し足を伸ばして浪板の被災復旧地もわずかだが見ることができた.震災直後(1カ月〜)から継続的に現地を訪れているM師匠から,道中,当時の様々な状況をお聞きしながらのドライブだった.

関西では一般に,すでにもっぱら原発,というか”節電”や”値上げ”のみに関心が集中しているように感じる.わずかな滞在で何も分かるものではないが,大槌を含め,街の大部分が消失し,多数の住民が亡くなった地域が,現在も様々な形で奮闘している現状を少しでも認識し,共有し続けることが,現地のためには何らならずとも,自分たちのためにはなるのではないかと感じた.