2011-12-12 アユ化石
Post date: Dec 12, 2011 4:18:49 AM
1ヶ月半更新していなかった.
ミツバチは,まだ天気のいい日には働いている.
11月に入り,紀伊半島のキリクチのフィールドを踏査し,多くの場所が無事であった反面,本流がひどい災害に見舞われていることがわかり,要注意な状況...
日本魚類学会の出版する英文誌Ichthyological Researchの英文誌の主任を務めて4年近くになるが,残す任期は約半月となった.
身近な淡水魚のトッピクスとして,オンライン版の最近の出版論文を1つ紹介.
「1000万年前のアユの化石」Discovery of fossil Ayu (Plecoglossus altivelis) from the Upper Miocene of Shimane Prefecture, Japan
by Haruto Kodera and Yoshio Tomoda(小寺春人・友田淑郎)
DOI: 10.1007/s10228-011-0252-0
「琵琶湖とナマズ」の友田氏によるもう1本:
A note on Aaptosyax grypus, a very rare, unique cyprinid fish
Yoshio Tomoda
Ichthyological Research, 2011, 58(3):288-290, DOI: 10.1007/s10228-011-0214-6
こちらはサバヒー似のヌボッとしたメコンの大きなコイ科が,上顎,ウェーバー器官,そしてイワシのように頭骨末端からブラシ状に伸びるfilamentous bonesなど,非常にコイ科らしくない(おそらく原始的な)特徴を備えるというもの.10年以上前に執念のタイ滞在により著者自身が入手しためずらしいRDB種.