2010-8-5 一大イベントも終わって...

Post date: Aug 5, 2010 12:56:55 PM

今年も大学院入試が終わった.合否発表まで間があるが,研究の道への期待や不安,覚悟をもって受験勉強に励み,試験に臨んだ受験者たちに敬意を表したい.この数年思うようになったが,社会は子供のためにあり,研究の場は学生・院生・若手研究者のためにあるのだと思う.この中に近い将来すごい研究を行う人が含まれているのだと思いながら,試験監督をつとめた.

合否を決めるのも真剣だったりする.私の数年の短い経験では,試験前にどれだけ愛想がよくても,不合格になって一言でも連絡があったのは,10名前後のうち,1名のみ.なぜ合格できなかったのか,(もし志が変わらないなら)今後何をどう努力すべきなのか,いつも一人一人について言葉を考えているのだが,それは必要ないらしい.もし研究室訪問時や面接時に語ったような気持ちを強く持ち続けているなら,不合格を「拒絶」と短絡的にとらえないでほしい...とはいえ,気持ちも分かる.

7月は非日常的なストレスが重なる月だった(今も一部続いているが).自分の体も心も思った以上に脆いことを実感した.その代わりに,笑顔を交わすことや大便が普通に出ること,普通に言葉を紡げること,近所の人と朝の挨拶を交わすことができることの有り難さを深く感じることができた.