2012年、サウジアラビア、監督:ハイファ・アル=マンスール、舞台となる地域:サウジアラビア
サウジアラビア初の長編映画にして、初の女性監督作品。映画は、リヤドに住む10歳のおてんば少女ワジダの物語。男の子のように自転車に乗りたいワジダだが、母親は大反対される。賞金目当てに学校のコーラン暗唱コンテストに挑むことにする。夫の多妻婚に何も言えない母親、厳格な校長など、女性の生きる現実に、少女の挑戦という希望を寄せる。 監督は、少女時代(1980~90年代)には娯楽が規制され、「音楽を聴くと魂が腐敗する」と教えられて育ったという。作品は国際映画祭で評価され、映画館のないサウジ国内でも上映会の機会を得た。