ベルギー

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シスタースマイル ドミニクの歌

2009年、フランス/ベルギー、監督:ステイン・コニンクス、舞台となる地域:ベルギー

60年代に世界中で大ヒットした「ドミニク」を歌ったシスター・ジャニーヌの生涯を、事実に基づいて描いた作品。家庭を飛び出し、ドミニコ会修道院での生 活をはじめたジャニーヌであったが、厳格な規律に従って静かな生活を送る修道院の生活は彼女にとって苦痛であった。そんな中、彼女がギターを抱えて歌う姿 がテレビで紹介され、彼女の歌はレコード化され大ヒットを記録する。この成功が、彼女の運命を変えていくこととなる。


神様メール

2015年、フランス/ベルギー/ルクセンブルク、監督:ヴァン・ドルマル、舞台となる地域:ベルギー(ブリュッセル)

「神様」がベルギーのブリュッセルで家族(女神、息子、娘)とともにアパートで暮らしているという設定のもと、神の娘のエアという少女を中心に物語は展開する。神は日々自室のパソコンを通して世界を管理し、暇つぶしに人々に災厄をもたらす悪趣味で意地の悪い存在として描かれている。人間に運命に縛られることなく生きてほしいと思ったエアは、パソコンを操作して地上にいる人間たち全員の余命をメールで送信する。これにより地上は大混乱に陥るが、自らの生きがいを見つけようとする人々、それに手を差し伸べようとするエアの姿が描かれる。

作中では「神が水の上を歩こうとして溺れる」など、聖書のパロディも多くみられる。聖書を10歳の少女の目を通して描き出すことが、カトリックにおける女性の位置づけについての問題提起にもなっている。