北アフリカ

北アフリカ

神々と男たち

2010年、フランス、監督:グザヴィエ・ボーヴォワ、舞台となる地域:アルジェリア

1996年に、アルジェリア南部の町チビリヌで実際に起こったトラピスト会の修道士殺害事件を題材としたフランス映画。修道士たちは地元の人々の生活を支 える活動を続けていたが、イスラーム過激派が近辺でテロを拡大させていくようになる。アルジェリアに残るか否かの選択が迫られるなか、修道士たちは自らの 恐怖や動揺、そして信仰に向き合っていく。イスラーム武装グループと修道士たちのやりとりも描かれており、興味深い。


サン・ジャックへの道

2005年、フランス、監督:コリーヌ・セロー、舞台となる地域:フランス北アフリカスペイン

スペイン北西部のサンティヤゴ・デ・コンポステーラは、聖ヤコブの遺体が葬られたとされるキリスト教の聖地であり、そこへの巡礼は現在でも根強い人気を保持している。物語は、母の遺言により仕方なく巡礼をすることになった仲の悪い3人兄弟、心に傷を負った女性、メッカ巡礼と勘違いしているイスラーム教徒の高校生やピクニック気分の女子高生など、動機も目的も異なる8人が1500kmの巡礼路をともに歩き、次第に心を通わせていく過程を描く。