リストの下のタブで宗教別に表示することができます。
1967年、ソ連、監督:アンドレイ・タルコフスキー、舞台となる地域:ロシア
15世紀初頭のモスクワ公国に生きたイコン画家であり修道士であるアンドレイ・ルブリョフの生涯と苦悩、模索を描く長編作。宮廷画家となったルブリョフであったが、タタール人の襲撃を受けた城で少女を救うために敵兵を討つ。それ以降、後悔から絵を描くことをやめ、口をきくこともなくなったルブリョフの前に、鐘の鋳造を志す少年が現れる。現在ではルブリョフは正教会の聖人として知られ、彼の作品もロシア各地で見ることができる。
1971年、アメリカ、監督:ノーマン・ジュイソン、舞台となる地域:ロシア
ロシア帝国ウクライナの村でユダヤ教という「伝統」に従って生きるテヴィエ一家を描いたミュージカル映画。ロシア人によるユダヤ人差別・迫害のなかで暮らす一家の絆と新たな旅立ちが物語られる。19世紀末にユダヤ人の置かれていた状況や当時のユダヤ教徒の生活を学ぶことができる。
1967年、ソ連、監督:アレクサンドル・ブトゥシコ、舞台となる地域:ロシア
神学校の学生ホマーと魔女との戦いを描くロシア映画。魔女は円陣の中で祈祷文を読み上げるホマーに触れることも、また彼を見ることもできないが、あらゆる魔物たちの手を借りてホマーを執拗に攻撃する。神学生ホマーに代表される正教会の伝統と、魔女や魔物といったキリスト教が普及する以前のロシアの民間信仰的要素が混在している点が興味深い。