2011年、ドイツ、監督:ヤセミン・サムデレリ、舞台となる地域:ドイツ、トルコ
1960年代にドイツに移り住んだトルコ人移民一世のフセインは、50年間ドイツで働き、多くの孫たちにもめぐまれた。ある日、フセインはトルコに土地を買ったので、家族みんなでトルコに戻ることを提案する。ドイツの生活しかしらない子供や孫たちは反対するが、フセインの故郷への思いに押し切られ、トルコ行きを決意する。トルコ系ドイツ人二世である監督が実体験を基に作成しており、移民と宗教の問題も端々でうかがえる。
2005年、アメリカ、監督:スティーヴン・スピルバーグ、舞台となる地域:イスラエル、パレスチナ、ドイツ、ヨルダン
1972年、西ドイツ・ミュンヘンで開催されていたオリンピックの選手村がパレスチナ人ゲリラに占領され、11名のイスラエル人選手が命を奪われた。イスラエル側はこれに報復する形で、パレスチナ人ゲリラの指導者たち11人を暗殺する計画を実行する。主人公はこの暗殺実行グループのメンバーであり、彼の苦悩と恐怖を描くことで、この一連の事件の意味を問いかける。