投稿日: Sep 24, 2010 5:11:28 AM
★SUNWAYMAN C10A ☆XP-G R5 (AA)【SA】
■搭載LED:CREE XP-G R5 CoolWhite
■使用電池:単3電池x1
■サイズ:全長約mm、最大径約mm、重さ約g
■電子スイッチ採用で軽快な操作性
価格: 4,780円
会員特典、300ポイント還元中!
スイッチとモード
スイッチはテールスイッチ、
電子スイッチ採用で軽いストロークでON/OFF
消灯からダブルクリックでストロボモード
点灯時に長押しでLo-Mid-Highと明るさが順繰りに切り変わるので好きなところで指を話すとモードが記憶され、次回からはそのモードで点灯します。
ボディ
航空機グレードアルミ合金を精密に加工、繊細で頑丈なボディ
当メイドの高いレンズと反射効率に優れたOPリフ
- メーカー公称スペック -
● CREE R5 LED, with a lifetime of 50,000 hours;
● Three levels of constant output, one strobe mode (below is the output and runtime of using one 2600mAH Ni-MH battery)
Three levels of constant output: 130 Lumens (1 hr) - 30 Lumens (35 hrs) - 3 Lumens (100 hrs)
Strobe mode: 130 Lumens
● Soft contact push button switch, easy to operate
● Constant current circuit, constant output
● Using one single 1.5V AA (Alkaline, Ni-MH, Lithium) battery
● Reflector of good quality maintains both great throw distance and spread, perfect beam pattern
● Dimension: 90.4mm (length) x 21.1mm (head diameter)
● Weight: 40g(battery excluded
● Aerospace-grade aluminum alloy
● Military Specification Type III hard anodized
● Waterproof accords with IPX-8 standard
● Ultra-clear toughened glass lens resists scratches and impacts
● Tail stand and can be used as a candle
● Accessories: metal clip, O-ring, rubber cap
※ レビューは無作為に抜き取った一本で行ったものです、個体差やロットによる違いなどがあるため該当製品の性能を保証するものではありませんのであらかじ めご了承ください。
今回はかなり面白い結果になりました、
使った電池はいつものセリアで売ってる1300mAhのNi-MH充電池、
一旦放電&充電を行い放電容量を量る以下のとおり
左が1427mAこれをNo.1とします
右が1452mAこれをNo.2とします、
いずれもメーカーが1300mAと言ってるものなのでかなり調子がイイですね、
これを更にフル充電して数時間後の電圧が
No.1が1.42V
No.2が1.42V
いつもの電源電圧チェッカーで1オーム負荷時の電圧が
No.1が1.34V
No.2が1.32V
これだけ見るとNo.1の方がちょっと内部抵抗が低いことが分かります。
で、ランタイムグラフ
まずはNo.1
照度が点灯開始の50%になるのは約38分
次にNo.2
照度が点灯開始の50%になるのは約43分
内部抵抗が低かったNo.1の方がランタイムが短く、
更に言うと比較して内部抵抗が高かったNo.2の方が22分くらいまで点灯直後の照度を維持しているのに対し、内部抵抗が低かったNo.1の方は点灯直後から少しずつ照度を落としていきます。
さて、ここでは両者の電池に対し内部抵抗が高い低いと言いましたが、正直どっちもとても調子の良い電池に変わりありません、実容量さえどっちも同じくらいでしかもメーカー公称値を上回っているくらいです。
使い始めも同時で、ほぼ同じように使ってきました、
もし2AAライトにコンディションの揃った電池を使う場合ならこの2本揃えて使うでしょう、
しかし!そのように一見するとコンディションが揃っているこの2本の電池でこのような差が出ました。
単純に容量や充電後の内部抵抗だけでなく他にもライトのランタイムに影響を与える何かがあるんでしょうね・・・
もしこの2本を2AAライトの使えばコンディションが揃ってるはずなのに片方が先になくなってるかもしれないのでちょっとでも暗くなったら要注意ですね、
さらに言えば2本でもこうなので4本とか6本とかはたまた8本とか使うライトに充電池を使う場合は十分ご注意ください。
メーカーからテールスイッチの固定用リングの締め込みが足りないものがあるのでその場合ユーザーにてリングを増し締めして欲しいと連絡がありました。
この連絡が来る以前に私は「使う前にメンテナンスがいるから後で書くよと」言っていましたが、まさにこの事でした(^_^;)
スイッチ固定用のリングというのはこの部分
スイッチブーツの周りのリングに二箇所穴の開いたリングが収まっています、
こに穴にピンセット等を挿し込んで締めます。
ただ、この際せっかくなので一度分解し中身をグリスアップしてみましょう。
リングを外すと中からこのような部品がスポッと出てきます。
写真は組み付ける順番通りになっています、左からヘッド(今回は関係ないですね(^_^;))、ボディチューブ、インナーチューブ、スイッチモジュール、スイッチブーツ、スイッチ固定用リング。
点灯用の電気はボディーチューブを通ってヘッドに流れています、
それに対しスイッチはインナーチューブを通って基板に流れているのでそれぞれの接点の汚れをよく拭きとってコンタクトグリス等を極薄に塗っておくとよいでしょう、塗ったあとに綿棒等で拭き取って残った量くらい薄いのが理想です。
このライトのメーカー公称値は以下のとおりです
High 130 Lumens (1時間) - Mid 30 Lumens (35時間) - Lo 3 Lumens (100時間)※2600mAH Ni-MH battery使用時
が、
現実はというと既に上で結果が出ているようにHighモードで点灯開始の50%照度になるまで1300mAhのNi-Mhで43分です、
2600mAhのNi-MHを使ったと仮定し素直に倍にすると86分、つまり1時間26分・・・
調子の悪い方の電池でも38x2=76分=1時間12分
抜き取りでテストした個体のみかもしれませんがメーカーのカタログ値を遥かに上回る長いランタイムです、もしかしてメーカーが想定するより遥かに低VfのCREE XP-G R5が入荷したのかもしれません。
ようやくロールスクリーンの準備ができたので照射パターンを撮影し、それをImageJというソフトで皆さんに分かりやいようにグラフ化しました。元は3Dグラフなんですが、一方向から見たほうが比べやすいのであえて2Dグラフのように表示させているので3D-2Dグラフと呼んでいます(^_^;)
特徴はぶっといスポットです、スリムな1AAライトに収まるリフレクタと発光面積の広いXP-Gの組み合わせはぶっといスポットを生みます。
どんだけぶっといかを他のライトと比べるとこんな感じです
左上:SUNWAY C10A、右上:FENIX L2D CE
左下:EagleTac P10A、右下:iTP C7T
スポット部分がぶっといだけでなく周辺光へのつながりが翌周辺にかけて自然に減光していきます、上記グラフで言えば山の裾野がとてもなだらかなことで分かります、
次にその山の裾野自体がグラフの端まで伸びていて、周辺光がとても広いことが分かります。
そして山の頂点が他のライトに比べ低いことから中心照度は他のライトに比べ若干低いことが分かります、
このことからピンスポットにならずより広い範囲をまんべんなく照らすことが分かります、
ちなみにこの山の面積=光束(ルーメン)となるので、山の面積が広いほど光束(ルーメン)の値が大きいことになります。
お待たせしました、ようやく待機電流を計測しました。
C10Aは電子スイッチなので消灯中もわずかに待機電流がある可能性があります、そこで消灯中にバッテリーに電流が流れているかテスターで計測してみます。
テスターの計測レンジは0.00mA
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どうも誤差のような数値しか出てきません、あえて公表すると0.01mA~0.04mA、もしこの数値が正しいと仮定すると0.04mAの場合いつのもセリアのニッケル水素充電池だと3.7年待機できます、0.01mAだとすると14.8年
バッテリーの自然放電の方が圧倒的に大きいですね(^_^;)
なお、C10Aはスイッチ回路が駆動回路と独立しているのですが、スイッチ回路の方はマイクロスイッチで物理的に遮断されているので電流は「0」です。
さて、ここで気がついた点が一つ、既にtwitterにも書きましたが、スイッチ回路が予想外に凝った構造だったんですね。
バッテリーは物理的に回路につながっているが電子回路で遮断されている
(電子的な遮断なので計算上の電流は0なんだけど何らかの影響で誤差の範囲のような電流が検知される?このへんは詳しい方に聞いてください(^_^;))
スイッチ回路はマイクロスイッチで物理的に遮断されている
マイクロスイッチを押すとスイッチ回路に電気が流れバッテリーのつながった電子回路を開く
つまり一言で同じ電子スイッチと言ってもC10Aのそれは回路の電流のON/OFFを判断して動作するタイプではなく、電気を供給されて初めて動作する回路だと言うことが分かります、電子スイッチといえば常に待機電流が流れているものとばかり思っていたので新鮮です。
で、ここで思い出したことがひとつ、
C10Aは消灯時から点灯させようとスイッチを押したとき、押した時間が非常に短い瞬間的な場合スイッチ操作が空振りして点灯しないことがあります、
それは消灯直後ではあまり感じず、ちょっと長めに消灯していてその後点灯させようとしたときに起こります、
これはスイッチ回路を動作させるために必要な電気が足りていないからなんですね。
電子スイッチでありながら待機電流は事実上「0」本当によく考えていると思います。