明るさが2倍って本当に2倍?

投稿日: Jun 09, 2010 3:49:27 PM

よく質問をいただくのが「**より明るいですか?」という感じのもの。

果たして質問者の明るさの定義はなんなのか?って事になり結局お答えできません(´・ω・`)

明るさの単位にルーメンと言うものがありますが、これはしいて言えば光源を中心とした仮想の球の全ての位置の照度を合計したものとなり光束と呼びます。

懐中電灯のように前方を照らすのが目的の照明であれば半球でもいいですね、

で、丸い地球を平面で地図として表すことが出来るように、懐中電灯から出た光を平面に当てて平面上の明るさを合計して光束を計算することも出来るわけです。

これはイルミナムさんが確立された手法ですね。

さて、この方法で得た下のようなグラフで2倍の明るさを体感してみましょう。

まずはこれを100ルーメンと仮定します。

幅を√2倍にしたグラフがこちら、これだと奥行きも計算に入れて2倍の200ルーメンのグラフになります。

改めて仮想100ルーメンと仮想200ルーメンのグラフを並べてみました

今回のグラフは中心照度は全く同じだと仮定し、更に中心部から周辺光への減衰率も同じと仮定した上での光束が2倍のグラフですが、

グラフを見ただけでは明るさが2倍あるとは思えない方が多いと思いますが、これで本当に2倍なんです(^_^;)

逆に照射範囲は同じで中心照度が高くなって光束が2倍になった場合のグラフがこちら

これが明るさ2倍のグラフの違いなので、もし1.5倍だったらグラフでもわかんないかもしれませんんえ、

ましてやライトが変われば照射パターンも違ったものになり比較は更に難しくなりますし。

実はこのグラフからいかに明るさの違いを数値化すれば良いのか?が今の私の課題となっております。