1,計算力の大切さ
【計算力の大切さ】
本章では、算数・数学の基礎となる「計算力」について、
具体的に説明いたします。
前章で、スピードが大切であるという話をしましたが、計算スピードは
まさに算数・数学の基本になります。中でも本当に重要なのは、
6+8や13-6や8×7など、ごくごく簡単な計算です。
例えば学年が上がってくると、173-98のような、けた数が大きくなり、
くり下がりのある計算が出てきます。
そしてこの計算を最後までやり遂げるためには、
2回くり下がりのある計算をすることになります。
最初に3-8で、5になり、次に10の位が6-9・・・
このように、くり下がりのある計算が連続します。
まして学校で出されるプリントは、このような問題が
20問続けて出たりします。
つまり、くり下がりのある計算を何回も繰り返す必要が出てくるのです。
ここで差が付きます。
計算が苦手な子は、間違えやすいし時間がかかります。
これでは当然面白くありません。
そして、ますます計算が嫌いになっていく。
アニメ「ドラえもん」で、のび太がいつも宿題をすませるのに
時間がかかるのは、このためかもしれません。
わり算でも同様です。
798÷4をするときには、九九と引き算を使います。
そのため九九が苦手だと、わり算どころではありません。
逆に得意であれば、つまずかずに済みます。
このように、高レベルの計算も実は基礎計算が大切になってくるのです。
基礎がおろそかだと、もっと難しい計算で必ずてこずります。
だからこそ、100ます計算などで基礎計算力を
カンペキに鍛えておく必要があるのです。