本当の学力

私は、教師です。

私が教育の道に入ったきっかけは、まったくの偶然でした。

ただ、人に教えるのが中学生の頃から好きでしたね。

今の私の教育の目標はただひとつです。

それは、「生徒が幸せになれる手助けをすること」。

3年前くらいまでは「幸せにすること」でした。

けれど、

幸せは自分の力でつかむもの。

そして自分でつかんだ幸せこそ本当の幸せ。

と考え、今の結論に至っています。

人を幸せにしない教育なんて、未来に残したくありません。

なぜ私がコンフーにこだわるのか?それはもちろん、

「多くのお子さんや親御さん達が、

近道なようで実は遠回りなやり方で勉強していることに

気付いておらず、そのためがんばっているのに

成績が今ひとつ伸びない」

という状況を打破したいからでもあります。

けれど、最大の理由はそれではありません。

「本当の学力」をつけさせたいからです。

小中高と、全てに塾や予備校はあるけれど、大学生対象の塾はない。

まして、社会人になれば、自分で学んでいかなければならない。

もちろん、英会話教室のような学べる場所はあるけれども、

結局は全てが自分の責任になる。

そして今の大学生のほとんどは、

受験勉強から解放された喜びからか、

遊びほうけて大学をレジャーランドにしてしまっている。

こんな状況で日本の未来は本当に大丈夫でしょうか。

私はそれに不安を抱かずにはいられません。

コンフーとは、「集中力、記憶力、言葉の力、頭の回転」など、

何かを学ぶときでも、仕事をするときでも大いに役立つ力です。

よく、数学は社会に出てから役に立たないと言いますが、

確かに数学の知識は基本的には役に立ちません。

しかし、数学を学ぶ上で磨かれた集中力や思考力、

頭の回転速度は気付かないところで生きてきます。

だからこそ、コンフーは一生ものの財産になるのです。

有形の財産は使ったり奪われてしまえばおしまいですが、

無形の財産はそう簡単には奪うことができません。

これこそが、「生きる力」なのだと思います。

人は、いつか死にます。私ももちろん死にます。

しかし、残せる物はあります。子孫、作品、遺産、言葉・・・・

死ぬまでに何を残せるかが、その人生を表すと思います。

「岡津式理論」と「コンフーが磨かれた子ども達」。

これを後世に残すことができれば、幸いなことこの上ありません。

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