小学校からの英語教育に反対!その2

【小学校からの英語教育に反対! その2】

小学校からの英語に関しての続きです。

「英語耳」という言葉があります。英語を耳から吸収するためには、

10歳までが最も適していると言われます。これは事実です。

よく、小さい子どもが矢のような速さで英語を習得していき、

大人顔負けの発音をすることがありますが、これはそのためです。

小さい子どもは言語の習得力が並はずれて高いのです。

しかしこれには落とし穴もあります。

それは、継続してやらないと意味がないということ。

10歳までに英語耳を作ったとしても、

それから先に全然英語に触れなかった場合、

元に戻ってしまうそうです。

そんなわけで、私が提唱する最善の方針というのは、

ひたすら国語のトレーニングに徹することです。

折角(せっかく)言語を習得できる時期なのですから、

小学校高学年・中学での学習に

必須である国語力をガンガン鍛えていくことが最も大切です。

ただし、将来海外に移住することが確定している場合は

もちろん英語教育は必要です。

けれどどうせなら、他の習い事をした方が教育上、

良い効果があると思います。

(このことは次回のテーマにします。)

さらに、「国際化」というものを今一度考えてみることも必要かと思います。

そもそも国際化とはなんでしょうか?

町中を歩けば必ず一回は外国人に会うことでしょうか?

国際化と言われても、変わったのは

「自分から望めば海外に手軽に行ける」ということだけで、

日本国内から出なければ依然として、

日本語の中で生活することになります。

国際化と言われると、何が何でも英語が

必要であるかのように考えられがちですが、

必ずしもそうではありません。

英語を話せずとも立派に就労している人たちはたくさんいます。

何より、英語の習得には前回の内容でお話ししたとおり、

コンフーが最も重要です。

まずはそれを鍛えましょう。

最後に私見ですが、国際人というのは、自分の国の文化や歴史を

きちんと知っていることが第一であると思います。

それに加えて、道徳や倫理が求められるでしょう。

言葉はあくまで道具、本当に大切なのは人間としての中身だと思います。

学習を通じて、よりよき人になり、よりよい人生を歩んで欲しいと思います。