習い事と学習効果

【習い事と学習効果】

今回は、習い事と教育効果のお話です。

習い事は、その技術が上達するのはもちろんですが、

それを学ぶ上で磨かれる力もなかなか大きいものがあります。

例を出してみましょう。

「水泳」

・水泳の技術が上達します。

・水に対して、慣れることができます。

・水泳を通じて、体力が全体的につきます。

・免疫力が強くなり、風邪を引きにくくなります。

「ピアノ」

・ピアノの技術が伸びます。

・音感が敏感になります。

・指導者によっては、音楽が好きになります。

・指先を使うため、脳の活性化につながります。

・集中して引くため、集中力が磨かれます。

「書道」

・字が綺麗になります。

・字に対して、気をつけるようになります。(個人差有り)

・集中力が磨かれます。

・落ち着きが出てきます。

・毛筆は微妙な感覚が要求されるため、器用さが上がります。

「野球」

・野球の技術が上達します。

・全体的な運動能力が上がります。

・暑い中に行うため、根性がつきます。

・チームプレイのため、チームワークが磨かれます。

・勝てない場合、どうすれば勝てるか、という思考姿勢が身に付きます。

ざっと挙げただけでも、このように多くの効果があるのです。

これらは遊びの中でも同様に磨かれることがあります。

習い事で大切なことは、次の2つです。

1つは、最も大事なことですが、

「人にものを習うということがどういうことか」を教えることです。

人にものを習うときには、

人の家にお邪魔するとき以上に礼儀が必要になります。

どのくらいまで礼儀に厳しいかは、習う先生によって異なりますから、

一番ベストなのは、「先生の言うことをよく聞くのよ」と

子どもに教えることです。

素直さは全てのコンフーの中で相当に重要です。

その時、親の側にできることは、

・習うときと辞めるときにはきちんと挨拶する。

・見学時には、携帯の電源を切っておく。

・子どもが休むときはきちんと連絡する。

・お中元などは高額でなくていいので、原則として送る。

(成果が出る、出ないに関わらず。)

・子どもには年賀状を書かせる。

この5点です。贈答に関しては、ハッキリとお断りしているところも

ありますので、よくご確認ください。塾側としては、

上の3つさえ守ってくれれば基本的に十分だと思います。

なお、例えば剣道では「竹刀をまたいではいけない」などの

日常にない礼節がありますが、こればかりはちょっと難しいので、

まずは上記の五点を守るとよいでしょう。

ただ、習いに行く先に知り合いがいれば、

そういう注意点を聞いておくとよいです。

習い事で大切な2つ目は、「成果を確認する」ことです。

テストであれば点数で評価できるので上達がわかりやすいですが、

他の習い事だと数字が出ないことが多いです。

そういう場合には、例えば水泳なら、

以前には5mくらいしか泳げなかったのが

10m泳げるようになったら、それを誉めればいいのです。

「細かいところを少しずつ」誉めていけば、

やる気アップにつながります。

そして、しばらくたった後、習い始めた頃のレベルと比較してあげれば、

どれだけ上達したかが確認できることになります。

このような、「小さなレベルアップ」が重要です。

なお、誉めるときは結果ばかりを見るのではなく、

頑張りを評価することも大切です。

例えば、大雨の中でも通ったら、そのことを誉めるのです。

誉め上手はなかなか奥が深いです。

お子さんの習い事が進むにつれて、

親御さんの誉め力も上がっていくのが理想的です。

習い事は、技術だけでなく脳や体、心をつくります。

1~2個なら、取り組んでみるのもよいのではないでしょうか。

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