1,コンフーとは何か

【コンフーとは何か?】

コンフーとは何か。一言で言えば、「勉強をするための力」です。

コンフーの語源は、中国のあのカンフーのことで、

「長い年月をかけて蓄積されたもの」を意味します。

職人が、その技に年季が入っている、という時に、

あの職人はコンフーがある、あの職人のコンフーはすごい、

という表現をします。

私は家庭教師を経て塾を開業し、

これまで多くの生徒達を指導してきました。

その中で最も大きく感じたのは、できる子とできない子の「差」です。

もちろん成績や点数が違うのは当たり前ですが、

最も大きな違いはコン フーにありました。

実例を出してみましょう。

できる子は17-8などの基本的な計算が速い。

だから634-97のような筆算をさせても速い。

できる子は漢字がしっかり読める。

だから教科書もすらすら読める。

できる子は文章を読むことに慣れている。

だから音読をさせてもよどみなくスッキリ読める。

できる子はなぜだろうと考える。

だから応用問題も考えて解くことが出来る。

そうなんです。できる子は、特徴があるのです。

書くスピードが速い、基礎計算が速い、漢字が読める、

言葉の意味を多く知っている、音読がうまい、思考力がある・・・

これらは通知票にはほとんど記載されない学力なのです。

そこで私は考えました。

「だったらその基礎学力をつけてしまえばいいのだ!」と。

理解力があまり無い子に教えようとすると、どうしても時間がかかる。

できる子は理解が早い。

こうして、学力差は余計に広がっていく・・・

それを打開しなければ、できない子はずっと不利なのです。

また、塾や家庭教師がいつも教えてあげるわけにもいきません。

なぜなら、テストではどんな問題が出てくるかわからないし、

出ると予想される全ての問題を暗記させることは不可能だからです。

そもそも、それができるくらいの根気があれば、

そこまで勉強で苦労はしません。

勉強をより効率的に進めていくための勉強力「コンフー」。

それさえ磨くことができれば、塾に通わずとも好成績が得られ、

塾に通ったならばより高い学習効果が得られるのです。

そして、そのコンフーを磨くのは毎日少しずつの家庭学習なのです。

コンフーの本来の意味である、「長い時間をかけて養われる力」。

勉強力もまた、長い時間をかけて養っていくべきものです。

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