夏休みの宿題

【夏休みの宿題】

夏休みの宿題と8月31日。

永遠のテーマですね。今は8月24日が最終日ぐらいでしょうか。

夏休みの前半からやる人と、最後の方でやる人がいますが、

私は31日派でした。

追いつめられた状況の方が、必死になってやれるため、

ダラダラやらずにすむからです。

そして、家族に手伝ってもらっていました。

実はここが重要です。

今回のキーポイントは、「共同作業」です。

なるほど確かに、宿題は一人でできるのが理想的。

ただしこれは、普段の簡単な宿題の話。

読書感想文や、自由研究など、子どもの力だけではできないものは、

親が手伝った方がいいのです。

親と一緒に行うことにより、狙える最大の効果。

それはズバリ、ふれあいにあります。

宿題を共同作業で行うことにより、

・親子のコミュニケーションがとれる。

(特に普段仕事でいない父親)

・いろいろな考え方などが受け継がれる。

この2つです。

親は子供を守る責務がありますから、宿題という苦難(笑)から、

時には助けてあげることもまた愛情なのです。

考えてもみてください。

例えばいきなり明日から、ピッチャーをやれと

言われてもすぐにはできないでしょう。

なぜなら、ピッチャーなんかやったことないからです。

読書感想文も同じで、普段から本も読まず、

また長い文章を書く訓練もろくに学校でやっていないのに、

感想文を書けるわけがないのです。

むしろ、書けるだけの国語力があったら学校の勉強は全て苦労しません。

私は高校時代の模試で、国語と英語の合計点で

13000人中30位をとるくらい、文系は得意でしたが、

それでも小学校時代の感想文は非常に苦痛でした。

そこで、いろいろと親にアドバイスしてもらったのです。

それにより、知らなかった言葉を覚え、感性が磨かれていきました。

自由研究でも、一緒に食品添加物について調べるうちに、

食に対するこだわりなどが生まれてきました。

やらなければならない夏休みの宿題を最高に活かすコツは、

まさにここにあるのです。

「宿題を通じて何かを得ること」。これにつきるのです。

そしてそれには、親の手助けが必要不可欠なのです。

ただし、全てを親がやってしまうのでは意味がありません。

あくまで手助けで、指導するというよりはサポートするという

気楽な感覚で取り組めばよいのです。

中学生くらいになると反抗期が始まってくるため、

こういったことはなかなかできませんが、

小学生のうちは非常に重要です。

なお最後に、感想文と自由研究のコツを参考までに記しておきます。

「感想文のコツ」

・とにかく詳しく書く。「おもしろい」で終わらず、

どこで、誰が、何をしたのが面白かったのか、

まぬけだから笑えたのか、それとも別のおもしろさか、などなど。

例「ここの所がおもしろかったです」

→「ここの所が、あまりにも主人公がまぬけすぎて、

思わず笑ってしまうほどおもしろかったです」

・あらすじを書きつつ、その場面ごとに感想を少しずつ入れていく。

こうすると、あらすじで字数を埋めることができるし、

あらすじだけの感想文にもならないから文句も言われない。

このようにして、字数を稼ぎます。なお、これはあくまでも

字数を稼ぐためのテクニックであり、よい感想文を書くための

テクニックではありません。

「自由研究のコツ」

・調べるものはなんでもよい。

近くにある川の名前、近くの鉄道の駅名や、全国の駅弁など。

日本のクマの種類と特徴について調べてみるのもよい。

身近な「電話」がどのようにして生まれたかなどもよい。

・レポートとしてまとめる場合、構成の仕方などについても

説明することで、その能力が身に付く。

・子どもの集中力や学力にあわせた質にしていく。

「高学年なんだからもう少ししっかりしたのを作らないと」

という発想はできるだけ捨てる。

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