2,まずはスピードを身につけよう

【まずはスピードを身につけよう】

さて前ページでは、

・学力、成績の向上にはコンフーが必要である。

・コンフーとは集中力やスピード・粘りなど、学校の成績表には

表れないが大切な「勉強力」である

というお話をしました。

第二章では、そのコンフーの中でも真っ先につけるべき力である

「スピード」について、お話したいと思います。

スピードがあれば学校の授業にもついていくことができます。

書くスピード、計算するスピードは、あればあるほど非常に有利なのです。

さてそれでは、スピードを身につけるための

具体的な学習法をお教えしましょう。

1,速記

教科書のどこでもいいので、全力で書き写してみる練習です。

簡単な練習ですが、必ず全力でやること。

字はあまり丁寧でなくてもいいです。

ただし、書いた本人が読めないようではさすがに不合格です。

また、慣れてきたら丁寧に書いてみるのもいいでしょう。

分量ですが、個人ごとの無理のない量にしてください。

大体、国語の教科書なら1日につき1ページの3分の1を、

2回書き写すくらいの量で構いません。

慣れてきたら少しずつ増やしていく、というのがコツです。

はじめは机やテーブルに向かったらオーケー、というくらいの

気楽な感覚で気長にやるとよいでしょう。

最初から、「どうしてこんなのもできないの!」と

怒ったりしてはいけません。

2,計算のスピード練習

100マス計算をご存じでしょうか。その名の通り、100個のマスがあり、

計算した答えを埋めていくものです。

大型書店に行けば置いてありますが、

近頃は100円ショップで売っていることもあります。

なお、100マス計算がお手元に無いときは、

通常の計算問題でも構いません。

計算の難易度は、4+9や6×8など、ひとけたがお勧めです。

あまり難易度が高いとサクサク進められないからです。

「簡単な計算を」「全力のスピードで」「正確に解く」

この3つがポイントです。

計算力や計算スピードに関しては奥が深いので、

また後で詳しくお伝えします。

スピードをみにつける上でのポイントは、

「とにかく全力のスピードでやること」です。

全力でやることは集中力を要求されますから、

集中力のトレーニングにもなります。

できればストップウォッチを用意して、

毎日のタイム記録を計るといいでしょう。

タイムが良くなっていけば、上達を数値で実感できます。

全力でやらないとほとんど意味がないので、

必ず自分の限界を超えようと意識してください。

決して、ダラダラやることだけはしないでください。

「毎日少しずつ、無理なく」が家庭学習の基本です。

これを機に、100マス計算などに取り組んでみてはいかがでしょうか。

次は 3,勉強スタミナについて