3,勉強スタミナについて
【3,勉強スタミナについて】
前回はスピードについてお話しましたが、今回は、それに関連した
「勉強スタミナ」について説明しましょう。
勉強を続けられる時間は人によって違いますが、目安としては
「学年×10分」勉強できればいいでしょう。
ただしこれにも個人差があります。
6年生でも30分しか勉強に集中できない人もいれば、
1年生で40分やれる子もいます。
部活などで疲れていたり忙しい人は、中学生であっても
1日5分~10分でも構いません。
ですから、目安はあくまで目安程度と考えて、
「6年生なのに20分も集中できない!」と
嘆いたりはしないほうがよいでしょう。
それよりも大切なことは、少しずつ勉強スタミナを増やしていくことです。
今日、5分集中できたなら、次は10分集中できるようにする。
というように、集中持続時間を少しずつ延ばしていけばいいのです。
いきなり2時間も勉強させるのは、
マラソン初心者に最初から10km走らせるようなものです。
食べものの好き嫌いにも多少似ていますね。
嫌いなものは少しずつ慣れさせていき、
だんだんと食べられる量を増やしていく、
というのが無理のない克服の方法です。
ここで大切なことは、
はじめのうち、学習内容はあまり気にしなくていいですから、
少しでも勉強できたらそのことを誉めることです。
「おお!今日は15分も勉強できたか!すごい!」というように。
ただし、これは覚えておいて頂きたいことなのですが、
勉強は学習時間よりも学習効率が重要です。
何を学ぶことが最も効率がよいかは、これからお話ししていきます。
されど、さすがに1時間が集中できないのは
学校の授業に支障をきたしますから、
60分~90分は集中できるように訓練することが求められます。
くれぐれも、「一日最低3時間以上勉強しなければならない」などのように、
時間で全てが決まるという錯覚だけはしないでください。
ある人が、テスト前に15時間しか勉強しなかったにもかかわらず、
100時間勉強した人に勝ったことがあります。
なぜならその人は誰よりも集中力があり、
スピードが段違いに速かったからです。
学習は勉強時間が全てではない、ということを覚えておいてください。
ただ、長時間勉強できるスタミナはそれ自体が素晴らしいことであり、
まさい「コンフー」であると言えます。
ただし個人差があり、短時間集中型の人もいますので、
何が何でも長時間にこだわる必要はありません。