6,算数応用編 その3

【算数応用編 その3】

それではいよいよ、応用問題をクリアする方法についてお話しいたします。

まず、テストにおける応用問題には二種類あります。

一つは、教科書や学校で使われているプリントやドリル、

問題集にのっているもの。

もう一つは、それらにのっていないものです。

つまり、出題者が考えたり、他の問題集から引用したりするものです。

テストで始めて顔を合わせることになる問題です。

この2つでは、それぞれ対処法が違います。

まず、前者の「教科書に載っている問題」。

これは繰り返し学習して、解き方を覚えればそれで解けます。

難しい問題でも、3回、多くて7回繰り返せば解き方は覚えられるでしょう。

もちろんこれは式を作って解くわけですから、計算力が不安定だと、

せっかく正しい式を作っても間違えてしまいますから、

やはり計算力は大事です。

中学の公立のテストは通常、4割が基礎問題(計算など)、

4割が教科書・ドリルにある応用、2割がオリジナルです。

もちろんこれは先生ごとに割合がかなり変わります。

私の塾の地域にある中学のとある学年はオリジナルの難問が多く、

平均点が30点になるということが普通であるということもあります。

このようなこともありますから、点数や平均点ばかりを

気にするのも考えものです。低い点数をとった場合、

叱るよりもなぜ点数が低いのかを考えることの方が大切です。

話がそれましたが、「教科書・ドリル・プリントにある応用問題」は

繰り返して解き方を覚えれば点が取れる、ということです。

そのためには、問題番号にチェックをつけることと、

答えを書き込まないというテクニックが重要です。

解ける問題、マスターした問題には赤丸をつけるなど、やりかたは

それぞれの好みで構いません。

例えば私の場合、解けるようになった問題には丸、

完璧に覚えた問題には二重丸をつけていました。

そして、答えを書き込んでしまうと2回目に解くときに

答えが見えてしまうからよくありません。

そのため、別の紙かノートに書くことが大切です。

問題は、解いて終わり、ではダメなのです。

解き方を覚えてこそ知識になるのです。

これは、小学校でも中学校で高校でも言えることです。

精神科医として有名な和田秀樹先生は、

「数学は暗記科目だ」とおっしゃっています。

暗記が全てではないですが、暗記が有効なこともあります。

このことの詳細は、次回のお話とあわせて説明します。

次回は、「教科書、ドリルに載ってないオリジナル問題」の

解き方についてお話しいたします。

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