6,生きるエネルギー
【生きるエネルギー】
子どもにとって、家庭という立脚点があるということは、
目には見えないけれども、大きな影響があるものです。
例えば、五歳くらいの子どもがいるとしましょう。
可愛がられて、両親をはじめとする周囲の興味は
全て自分が独占していたとします。ところがそこに、
新たな赤ちゃん、つまり弟か妹ができたために彼らの興味が
そっちに独占されてしまうと、寂しい想いをすることになるのです。
そのため、下の子が産まれても、上の子もきちんと
構ってあげることを忘れてはならないのです。
こんなことは成績には関係ないとおっしゃる方もいるかもしれません。
しかし、実はこういうところに勉強に対する意欲、そして生きる上での
意欲や好奇心、エネルギーなどを生み出す秘密があるのです。
私はおいしいものを食べるのがすごく好きな人間ですが、
それゆえに、まずい食事をとると、やる気は激減します。
そんな日にはアシカの会の更新作業もどうでもよくなってしまいます。
というのは言い過ぎだとしても(笑)、常によい状態で
仕事に取り組むためには、根性や忍耐力だけではムリなのです。
さっきの例に戻りますが、愛情を十分に受けなかった子は、
気力のない子どもになったり、非行に走ったりする可能性が
高まると言われています。逆に、愛情を十分に受ければ、
思いやりのある、そして気力のある子どもになります。
塾や学校で勉強をするとき、どちらの子がより有利かは、
言うまでもないことだと思います。
お子さんを塾に行かせる前に、家庭が本当の意味で豊かであるかどうか、
自問自答してみることはよいことだと思います。
家族みんなが笑って生きていけることを何よりも私は求めています。