5,家庭の雰囲気

【家庭の雰囲気】

子どもは安心して毎日を過ごしていればちゃんと成長します。

そのためには、よい食生活も大事ですが何と言っても

家庭全体の雰囲気が明るく和やかなものであることが大切です。

ピリピリした家庭では、子どもの力を本当に引き出すことはできません。

そして、よい雰囲気の家庭を作るためには、

ちょっとした心がけや、考え方の工夫が役立ちます。

以下、いくつかピックアップしてみましょう。

・言葉の表情に気をつける

例えば「ありがとう」でも、本当に嬉しかったときや助かったときは

心のこもった「ありがとう」が言えますが、焦っているときや

不機嫌なときはピリピリした「ありがとう」しか言えません。

ピリピリした感情が言葉に出てしまっていると、それを

受け取った側はイヤな気分になり、活力が奪われてしまいます。

スーパーなどで、気持ちのこもったあいさつをされたときと、

「何だこの店員は」と思うようなあいさつをされたときの

気分を比べてみてください。

活動力は、意外にも言葉の表情で左右されることが多いのです。

そのため、できるだけピリピリしないように考え方を工夫するか、

深呼吸してからしゃべるように心がけるなどするとよいでしょう。

・あら探しをしない

悪いところを見つけて修正していくのもよいことですが、

意欲を生むという点では、いいところを見つけていくのがよいです。

悪いところを指摘された方が喜ぶ人ってあまりいませんからね。

早速、お子さんやその他の家族のよいところを考えてみてください。

普段から、いいところに目を向けるようにしていると、

思考そのものがプラス思考になっていきます。

・長所と短所はコインの裏表

例えば、短気というのは短所と言われることが多いですが、

言いかえれば、物事に取り組むときにテキパキとこなせるという

利点があります。このように、短所も生かせば長所になるのです。

忘れ物が多いのは大物の証拠、臆病なのは慎重、

落ち着きがないのは体力と行動力がある証拠、などのように

よい方向にとらえた方が、ピリピリを生まずにすみます。

ピリピリした雰囲気とは、できるだけはやくサヨウナラしてください。

これは、この「子どもの幸せ、家庭次第」シリーズでもかなり大切です。

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