9,話す力を育てる

【話す力を育てる】

今回は話す力についてです。

話す力が基本になってこそ、いい文章が書けますし、

自分の意見を伝えることは社会にでてからも必要です。

そして、話す力を磨くコツ。

ひとつしかない!

「会話」

これにつきます。

会話といっても、その相手は様々です。

親、兄弟、祖父母、先生、友達、近所の人。

ここで重要なのは、最近の子どもの会話相手は

親兄弟と友達に限られやすいと言うこと。

特に友達は同学年の子が大半です。

そうなると、使う言葉はより簡単に、より短くなります。

それだけで通じるのですからそれで十分です。

「あそこ行く?」とか「それすごいね」のように、

短い文章での会話になります。

それが悪いわけではありません。友達同士ですから

堅いことは抜きにするのが普通です。

しかしそれがずっと続くと、言葉の力は貧弱になります。

特に親子の会話が無く、友達としか話さないという子は

まず間違いなく国語の力が落ちていきます。

(相手の言語レベルが高ければ逆に成長できます)

このような問題に対しては、対処法が2つあります。

ひとつは当たり前のことですが、

いろんな人と話せる環境をつくることです。

これは単に言語能力に限ったことではありません。

大人と会話をすれば、大人の考え方も身に付きます。

祖父母であれば、若者が決して知ることのない話をできます。

とはいえ、核家族化の進む現代では、

なかなか年輩の方と話をする機会もありません。

そこで2つ目の対処方法。

親子の会話、これにつきます。

聞く力のところでお話ししてきたように、

いろいろな言葉や表現を使うように心がけることです。

遠慮せずどんどん使っていき、日常生活の中で

勉強しているという意識のない中で覚えていくのが理想です。

結局、話す力と聞く力は表裏一体なので、

やることは同じようなことになります。

単純なことかもしれませんが、心がけていると

ずいぶん違ってきます。コツコツ勉強することと

同じような効果があるのです。

さて、これまでのポイントをきちんと守れば、

聞く力と話す力はどんどん高まっていき、

言葉が覚えられて、言いたいことを言える能力がついてきます。

そして学校での国語学習や他の科目の学習の助けになる、

というのが前回までのテーマでした。

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