1,国語力は全ての土台

【国語力は全ての土台】

ここでは国語力の話をしたいと思います。

自分で言うのも何ですが、今回以降の話はものすごく重要です。

ではまず、結論から述べましょう。

「国語力は全ての科目に必要である」

「国語力があれば他の科目が得意になれる」

この2つです。

実際に教えてみるとわかりますが、社会、中でも歴史を指導するときに、

国語、特に言葉を知らないと大いに不利になります。

「さきがけて」「政策」「恐慌」などの言葉を知らないと

意味がわからなくなってしまい、

覚えるどころではなくなってしまうからです。

基本的に学習とは

わかる→覚える→実際に使う

というプロセスを経るものです。

まずは言っていることを理解することが第一になります。また、

活字になれていない人は歴史の教科書を読むのも苦痛になってきます。

もっと重症になると、問題文を読むことを最初からしない

という事態になってしまいます。

こんな話があります。

勉強が苦手な小学生の子に、当時の校長先生が

「きみは国語が得意なようだから、国語を頑張ってみなさい」

と助言しました。

しばらくたって、

国語が得意になったその子は、他の教科も得意になったそうです。

どの教科でも、説明を聞いて考えたりすることは基本になります。

人の話をしっかり聞く態度と姿勢は、学校の授業を

理解するために必要不可欠です。

学校でわからない人はこぞって塾や家庭教師に頼ります。

塾や家庭教師の先生達は、わかりやすく

説明することには長けていますから、

「学校ではわからなかったけど塾ではわかる」

ということもしばしばです。

それはそれでいいのですが、それだけではいつまでたっても

学校の授業を理解できないままになってしまいますから、

国語の学習をして理解力を上げて、

「学校で聞いてわかり、塾で発展学習をする」

レベルにすることが肝要です。

中学の数学での「証明」も、国語ができないと文章が書けなくなります。

このように、国語は見えないところで大きく役に立つのです。

英語も、日本語が出来ないと訳すことが難しくなります。

実際に指導してみると国語力の影響の大きさを痛感します。

勉強が得意になるかどうかは、計算力ももちろん大事ですが、

国語力が大きなウェイトを占めているのです。

2,国語力とはそもそも何か に進む