こんにちは、長野大学です!
冬の冷え込みも本格的になってきましたが、新棟の工事現場では2階の床スラブのコンクリート打設が着々と進んでいます。3階から屋上まではすでに打設が完了しており、いよいよ建物の“中身”が立体的に見えてくる工程に入りました。
ステッププラザの工事の様子
ステッププラザイメージ図
今回工事が行われている2階は、ステッププラザからラウンジへとつながる動線が特徴的なフロアです。さらに全学が利用する大教室も配置され、学生のみなさんが自然と集い、交流が生まれる“新棟の心臓部”ともいえるエリアになります。
現場ではステッププラザの骨格がはっきりと見え、写真からも完成形のイメージがぐっと深まります。鉄骨の段差構造が立ち上がる様子は、空間そのものが階段状に広がる「学びのステージ」としての準備が整い始めていることを感じさせてくれます。
今回の写真の中には、床の高さ(レベル)を正確に測るための機械、トプコンのローテーティングレーザーが登場します。
この機械は、360度に回転しながら基準となる水平ラインを“光”で描き出す装置です。
建設現場では、この光を受信する専用センサーを使って、コンクリートをどの高さまで打設すればよいかを随時確認します。
専門的に聞こえますが、イメージとしては──
「現場全体に目に見えない水平な“レーザーの板”が浮かんでいて、そこを基準に床の高さを合わせる」
そんな働きです。
これにより、広いフロアでも数ミリ単位で均一な床をつくることができるのです。
新棟の大きな共有スペースでは特に重要な工程となります。
最近は気温がぐっと下がり、朝夕は現場にも冬の空気が漂い始めました。
コンクリートは一定温度を下回ると強度が十分に発現しないため、この時期の打設には細やかな温度管理が欠かせません。
今回の現場では、
ブルーシートで打設エリア全体を囲う
1階でヒーターをたき、打設した2階の床を暖める
といった対策が取られていました。
写真にも、しっかりと現場を温めながら作業を進めるヒーターの様子が写っています。
こうした「冬の養生」は、見た目以上に繊細で重要な工夫です。
寒さが増す中でも、確かな品質を守りながら工程を進めていく現場チームの丁寧な取り組みが伝わってきます。
2階の床スラブが形になってくると、いよいよ建物全体の空間構成がより明確になってきます。
ステッププラザやラウンジ、大教室──新棟を利用する多くの学生のみなさんの姿が自然と思い浮かぶ場所ばかりです。
これからも工事は季節とともに進んでいきますが、現場では細かな工夫と技術を積み重ねながら、新しい学びの場を着実に形づくっています。
引き続き、「長野大学の未来を築く – 新棟建設日記」では最新情報をお届けしてまいります。
一日一日、完成が近づいていく様子を、ぜひ一緒に見守ってください!