こんにちは、長野大学です!
基礎躯体コンクリート1工区目の打設を翌日に控えたこの日、現場は「万全の準備」と「厳密な検査」により、張り詰めた空気に包まれていました。今回はその“戦いの前夜”の様子をお届けします。
この日は、北野建設の品質管理室による検査が行われていました。
基礎コンクリートの打設予定範囲の最終状況確認に加え、次工区の鉄筋の配筋状況も確認します。同じ社内の職員同士とはいえ検査者と受検者!研ぎ澄まされた緊張感のもと、検査が進められている様子が伝わってきます!
施工を行う工事部門と、監視・支援を行う品質管理部門の二重チェック体制。これにより、適切な施工が確実に行われ、より高品質な建物づくりが実現されています!
工事を進めていると、型枠の中にどうしてもゴミが滞留してしまいます。この状態のまま生コンクリートを打設するとコンクリート中に異物が混入してしまい、構造性能の低下や耐久性に影響し、建物の品質低下を招いてしまいます。
そこで、業務用の高圧洗浄機を用いた型枠内清掃を行います。レーザーのように鋭く噴き出す水圧で、型枠内の異物をつぎつぎと排除!その威力は、まるでジェットエンジン!手が届かなくなった型枠の隅々まで念入りに洗浄します!
職人さんの真剣な眼差しと、飛び散る水しぶき。その様子は、コンクリート打設準備の"画竜点睛"といってもいいでしょう!
基礎工事中、鉄筋の配筋作業を進める中で、どうしても露出型柱脚のフレーム上部が動いてしまうことがあります。このままコンクリートを打設してしまうと、後の工程で鉄骨柱を正しい位置に建てることができません。
そこで、コンクリート打設前のこのタイミングで柱脚のズレを補正します!光波測定器と呼ばれる高性能の測量機器を用い、柱脚頭部の現状のズレを測定。測ったズレの分、柱脚頭部を引き戻した状態で固定し、正確な位置に補正する作業が行われました。
この作業は柱脚メーカーの責任のもと行われます。「メーカーのプライドにかけ、寸分たがわず位置出しをするぞ!」という気迫と熱意を感じます!
現場事務所では、机の上に分厚い書類を並べ、監理者による施工書類の確認が行われています。この書類の山はコンクリートに埋まって見えなくなってしまう範囲の「施工の証拠」たち。つまり、「しっかりと施工してます!」という施工者の足跡です。
監理者と施工者が資料を挟みながら、一つひとつ確認作業が進められていきます。互いの真剣さがピリリと伝わる、静かな緊張感が事務所内に漂っていました。
書類の確認後、検査の舞台は工事現場へ。翌日の打設箇所の最終確認とともに次工区の配筋検査も進めました。コンクリートの中に隠れるからこそ真剣に!“信頼できる建物”につながる重要な工程です!
コンクリート打設は、関連する様々な工事の成果がその中に隠れ、見えなくなる工事。だからこそ、それらの工事が適切に、確実に行われたことの見える化とその確認作業が重要となります!
建物の美しさや機能性を下支えているのは、こうした「見えなくなる工程」一つひとつ。それを実直に積み重ねていく職人さんや技術者たちの姿は、まさにプロフェッショナルの連携プレーです!
新棟建設日記では、引き続き基礎躯体工事の模様をお届けします!お楽しみに!