こんにちは、長野大学です!
今回は、新棟建設に欠かせない電気工事の大仕事――【電気幹線の引き込み】についてご紹介します。普段の生活ではなかなか目にすることのない工事ですが、未来の学びを支えるために欠かせない、大切な工程です。
新棟の稼働により、これまで以上の電気容量が必要になります。そのため、既存の幹線では太さが足りず、新しい幹線を引き込むことになりました。今回引き込んだ幹線は、長さ108メートル、重さはなんと約500キロ!太さは直径26ミリで、しかも3本を同時に通すという大仕事です。これらの幹線は、中部電力からの電気を受けるために設置された電柱から建物内の電気室まで配線されます。
「そんなに重くて長い幹線を、一体どうやって通すのだろう?」と思われる方も多いでしょう。その答えは――まさに“人力”です。幹線の先に「アミソウ」と呼ばれる器具を取り付け、地中にあらかじめ通しておいたロープと結び付けます。そして、職人さんたちが掛け声を合わせて、綱引きのように一気に力を込めて引き込んでいきます。
地下のハンドホール(電気用マンホール)を経由し、既存の管の中を通していくこの作業。目に見えない地中での“綱引き大会”は迫力満点でした。見事、職人さんたちがチームワークと力で勝利し、幹線は無事に引き込まれました!
アミソウ装着中→
この作業のために、3日間にわたって停電を伴いながら工事が行われました。大変な工程でしたが、新しい幹線の引き込みが完了し、新棟への送電準備も整いました。普段は目に見えない部分ですが、まさに電気工事のメインイベントといえる重要な工程です。
これで、新棟が安心して電力を使える環境が整いました。完成後、学生や教職員が快適に学び、働ける環境を支える大切な基盤が、一歩前進しました。今後も建設の舞台裏をお届けしますので、どうぞお楽しみに!