こんにちは、長野大学です!
新棟建設も着々と進む中、今回は工事の大きな節目となる「中間検査」が行われました!
主に、建物の構造安全性を確実に担保するため、建築基準法に基づいて実施される重要な検査です。
工事が進んでからでは見えなくなってしまう部分、特に建物の骨組みや主要構造部が適切に施工されているかを、行政の技術職員が確認します。鉄骨の耐火被覆工事や内外装工事など、鉄骨の接合部を隠してしまう工事の前に受ける必要があり、今回の新棟建設でも同様のタイミングで実施されました。
今回、中間検査は2日間にわたって行われました。
初日は「書類検査」として、着工前に行政へ申請した内容や法令どおりに工事が進められているか、工事写真や施工記録をもとに確認します。
2日目は現地での「現場検査」。建物の位置が申請図通りか、鉄骨が図面通りに組み上げられているか、仕様書通りの構造材料が現地で実際に使われているかなど、実際の施工状況を目で見て確認します。
(詳しくは上田市建築指導課のサイトでも紹介されています → 中間検査について)
初日、書類検査の会場に入ると、いつもより少しピリッとした空気が漂っていました。JV(北野・宮下・エーシーエ共同企業体)の施工者・監理者の皆さんも、いつも以上に真剣な面持ちで臨まれており、「ここがひとつの山場」という緊張感が伝わってきました。
書類検査の会場となった現場事務所の机には、膨大な工事関係書類がずらりと並びました。これらの書類は、この工事の“足跡”そのもの。数千、数万ページにも及ぶであろう書類の一枚一枚には、現場の施工者の方々が積み上げてきた日々の記録と管理の努力が刻まれています。
今日までに、監理者や監督員が工事の進行と並行してこれらを確認し、適時適切な施工を確かめてきました。そしてこの日、上田市建築指導課の職員の方々が、行政の立場から改めて内容を精査し、法に基づく確認を行います。
2日目は現地での「現場検査」。穏やかな秋の青空のもと、現場は朝から緊張感と期待が入り混じる空気に包まれていました。
まずは建物の位置確認からスタート。建物の角から巻尺をあて、敷地境界線からの距離を正確に測定していきます。
その後、この日の検査で主となる鉄骨の接合部確認へ。ボルトの種類や取り付け間隔、締め付けの状況などを丁寧に確認し、建物の構造安全性の要となる部分が入念に検査されました。
新棟の完成に向けて、またひとつ大きなステップを踏み出した長野大学。
中間検査を無事に終え、次は床のコンクリート打設に向けて作業が進んでいきます。
今後も「新棟建設日記」でその歩みを皆さんと一緒に見守っていきたいと思います。